1か月で2度の解雇…不振止まらず打率1割台 がん克服の大砲、最低年俸から狙う復活劇
マンシーニはマーリンズとマイナー契約、スプリングトレーニング招待選手
マーリンズが24日(日本時間25日)、トレイ・マンシーニ外野手とマイナー契約で合意したとニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマンが報じた。招待選手としてスプリングトレーニングに参加する予定だという。2020年のスプリングトレーニング中に大腸がんを患い、このシーズンを全休したが、2021年に克服してカムバック賞。しかし、昨季は2度のリリースを経験するなど不振に陥った。
2023年1月にカブスと2年1400万ドル(約20億6700万円)で契約したが、79試合の出場で打率.234、4本塁打、OPS.635。トレード期限後にカブスからDFA(事実上の戦力外)になり、リリースされた。その後、レッズとマイナー契約を結んだもののメジャー昇格はならず、わずか1週間で再び放出されている。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、昨オフにカブスと結んだ契約下でプレーしているため、メジャー昇格した場合も、最低年俸を日割りで支払うだけでいいという。2019年には154試合に出場して打率.291、35本塁打、OPS.899をマークした実力を発揮できれば、お買い得になりそうだ。
一方、低迷が始まったのは2022年途中まで遡ると同メディアは指摘している。前半戦の351打席で打率.285、出塁率.359、長打率.429をマークしていたが、後半戦は別人のように低迷。アストロズにトレード移籍すると定位置を確保できず、51試合の出場で打率.176、出塁率.258、長打率.364に終わってしまった。
さらに昨季の三振の割合は、キャリアワーストの29.7%だったという。このようなデータから、本来の実力を発揮できるかはかなり未知数と考えられるが、大腸がんを克服した経緯と人柄からファンも多い。記事では「ボルティモアでの素晴らしい成績を残したが、それを超えて、彼はMLBで最も応援したくなる選手の一人となった」と締めている。
(Full-Count編集部)