MVP獲っても「不運だった」 まだ残る伸びしろ…大谷翔平に立ちはだかる高い壁
アクーニャは昨季「40-70」達成も…運に恵まれなかったという
昨年ナ・リーグのMVPに輝いたロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)は打率.337、41本塁打、73盗塁、OPS1.012をマーク。史上初の「40本塁打&70盗塁」を達成した。エンゼルスでア・リーグMVPに2度輝き、ナ・リーグのドジャースに移籍した大谷翔平投手の強力なライバルになるが、MLB公式サイトはあらゆる観点から、さらなる好成績を残す可能性があると予測している。
26歳のアクーニャJr.は昨年、衝撃的な成績を残したが、MLB公式はこれが運に恵まれたわけではなく「実力以下の成績だった可能性がある」として理由を3つ挙げた。1つは、1打席当たりの打撃による得点貢献の指標「wOBA」が予想よりも低かったこと。昨年は.428で大谷に次ぐ2位だったが、コンタクトの質の高さに基づいたスタットキャストの「予想wOBA」は.460。予想が実際を下回ったケースでは、規定打席到達者の3番目に大きな差だった。打率も予想は.357だったという。
2つ目は守備で、あらゆる守備のパフォーマンスを得点または失点に置き換える総合的な指標「FRV(Fielding Runs Value)」は-4。肩は+5の評価も、守備範囲値は-8と低かった。昨季は故障明けだったため「膝を守りたかった可能性もある」と記事は解説。「守備範囲値で平均的な数字を残せていれば、勝利貢献度WAR(Wins Above Replacement)は8.3から8.9に上がった可能性がある。平均より少しでも上だったら、WARは9.3あたりになっていただろう」と
している。
3つ目は走塁で、昨季は73盗塁で2度目のタイトル獲得も米データサイト「ファングラフス」の走塁値の指標では6位。盗塁失敗が2番目に多い14度あったことに言及している。記事はアクーニャJr.の年齢や能力、昨年のパフォーマンスなどを鑑みて、さらなる成績向上は「理不尽でもない」と強調している。
(Full-Count編集部)