オリOBが指名「彼の存在はめちゃくちゃ大事」 先発転向も…4連覇のカギ握る逸材25歳

オリックス・小木田敦也【写真:荒川祐史】
オリックス・小木田敦也【写真:荒川祐史】

野球評論家の坂口智隆氏が春季キャンプで注目したい選手をピックアップ

 プロ野球の春季キャンプが2月1日からスタートする。3月29日開幕のペナントレースに向け、選手たちは開幕1軍を目指して熾烈な争いを繰り広げる。近鉄、オリックス、ヤクルトで通算1526安打をマークした野球評論家の坂口智隆氏が、独自の目線で注目選手をピックアップ。今回はソフトバンク、ロッテ、オリックスのパ・リーグ3球団。

 昨季はリーグ3位に終わったソフトバンク。今オフも積極的な補強を行う中、坂口氏はFA移籍した山川穂高内野手に注目した。自身の不祥事もあり、昨年は17試合で打率.254、0本塁打5打点。5月から1軍出場がなく実戦感覚も心配されるが「慣れる時間は必要だが、感覚は戻ってくる」とそこまで心配していない様子。

 ただ、注意するポイントの一つに1軍での初実戦をあげ「イメージする打撃を変えなくてもいい状態ならいい。少しタイミングなどを変え始めた時は危ないかもしれない」と指摘した。FA移籍のプレッシャーに打ち勝つことができるかも注目している。

 ロッテでは佐々木朗希投手。昨季は15試合で7勝4敗、135奪三振、防御率1.78もシーズン終盤は怪我もあり規定投球回に届かなかった。優勝するには中6日でのフル回転が必要不可欠とみている。「そろそろ1年間、投げる姿を見てみたい。日本のレベルを上げていく存在であるのは間違いない」と期待を込める。

 リーグ4連覇を目指すオリックスでは昨シーズン、中継ぎとしてブレークした小木田敦也投手を指名。昨季は38試合4勝0敗7ホールド、防御率2.19をマークした右腕に「彼の存在はめちゃくちゃ大事。ゲームが壊れないから逆転できる。ロングを投げられる投手は貴重」と評価する。

 今季は先発転向プランも浮上しており、キャンプでの調整に注目している。「まっさらなマウンドで投げるのか、イニング数、ブルペンでの回数も気になるところ」。小木田が先発に回れば「去年、小木田選手が担ったポジションの穴を誰が埋めるか」と、新戦力の台頭にも期待していた。

【完全版はここから】1軍での実戦感覚が空いたソフトバンク山川 坂口氏が「感覚は戻ってくる」と断言する理由とは?

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