つなぐ日本との縁…山本由伸は「通用する」 元MLB右腕が力説、思い出す“元中日戦士”
藪恵壹氏はメジャー1年目に元中日のケン・モッカ監督のもとでプレー
今季から大谷翔平投手と山本由伸投手が加入したドジャースの監督を務めるのが、デーブ・ロバーツ監督だ。沖縄出身の母を持ち、那覇市生まれと日本に縁もある。阪神やメジャーリーグなどで活躍し、ジャイアンツ時代にはロバーツ氏と同僚だった藪恵壹氏が、Full-Countのインタビューで“利点”を説明した。
海外フリーエージェント(FA)権を行使して2005年から海を渡った藪氏。アスレチックスで最初に仕えたのが、ケン・モッカ監督だった。1982年から4年間中日でプレーし、NPB通算473試合に出場して打率.304、516安打、82本塁打、268打点の成績を残し、1982年の優勝に大きく貢献した内野手だ。
「僕の場合で言っても、中日でプレーしたことがある監督ということで、それだけでも日本のことを分かっていてくれたというやりやすさがありました。寄り添ってくれるまではいかないけど、ちょっと愛情を感じます。日本愛というか」と藪氏は説明する。
大谷はすでにメジャーで実績をあげているが、山本にとっては初めての挑戦だけに、難しい部分も出てくるだろう。そんな中で日本人をよく知るロバーツ監督の存在は「大きいですね」と断言した。
「マエケン(前田健太投手)が最初に移籍した時もロバーツ監督。日本選手を扱い慣れているし、日本のこともよく分かっている。もしも成績が出なかったりしたときも大谷くんが近くにいるし、由伸くんにとってのプラス材料しかない。普通に日本にいるときみたいな感じでやれば、全然通用すると思います」
今オフ積極補強を敢行し、世界一奪回を目指すドジャース。ロバーツ監督の手腕に、日本からも注目が集まる。
(町田利衣 / Rie Machida)