出れば出るほど悪影響…34億円もらっても「-3.3」 23年間で最悪の“不良債権”

オリオールズ時代のクリス・デービス【写真:Getty Images】
オリオールズ時代のクリス・デービス【写真:Getty Images】

2000年以降、各球団で最悪のWARを記録した選手…2018年のデービスが1位

 試合に出れば出るほど、チームに悪影響を与えてしまう。そんな負のサイクルに陥ってしまった選手たちがいる。打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、選手の貢献度を表す「WAR」。代替可能な控え選手に比べて、どれだけチームの勝利数を増やしたかによって計算されるセイバーメトリクスの指標だ。

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」の野球アカウント「B/Rウォークオフ」は、公式X(旧ツイッター)で米データサイト「ブルックスゲート」のデータを引用。2000年以降、各球団で最悪のWARを記録した選手たちを紹介している。不名誉な1位は、2018年のクリス・デービスの「-3.3」だ。

 デービスは2008年にレンジャーズでデビュー。2011年シーズン途中に上原浩治との交換トレードでオリオールズに移籍し、2013年には53本塁打、138打点で2冠王となった。2015年にも47本塁打を放って2度目の本塁打王。2016年から7年1億6100万ドル(約236億円)の大型契約を結び、ここから悪夢が始まった。

 2016年は36本塁打、2017年は26本塁打と徐々に成績を落とすと、2018年は128試合に出場して打率.168、16本塁打、OPS.539。2019年にかけて史上最長となる62打席連続無安打も記録した。デービスの契約は年平均2300万ドル(約34億円)。後払い条項がついており、2021年に現役引退したが、今年も916万ドル(約13億5000万円)を受け取る。これは大谷翔平投手の今季年俸の4倍になる。

(Full-Count編集部)

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