広島1年で退団も…逆輸入で掴む19億円 戦力外→防御率0.70、ド軍入りで覚醒した36歳
2017年に広島でプレーしたブレイシア、ドジャースと最大19億円で2年契約
ドジャースは5日(日本時間6日)、ライアン・ブレイシア投手との再契約に合意した。米ニューヨーク・ポスト紙の敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏らが報じている。MLB公式サイトによると2年900万ドル(約13億4000万円)の複数年契約で、出来高を含めると最大1300万ドル(約19億3000万円)の好条件だ。
2007年ドラフト6巡目(全体208位)でエンゼルスに指名され、2013年にメジャー初登板。しかし、2014年にトミー・ジョン手術を受けるなど、メジャー7試合の登板にとどまっていた。2017年には広島に移籍して26試合に登板し、2勝1敗、1セーブ2ホールド、防御率3.00の成績を残すも1年で退団となった。
2018年にレッドソックスとマイナー契約を結ぶと、キャリアは好転する。この年は34試合に登板して2勝0敗10ホールド、防御率1.60。5年半の在籍で222試合に登板した。昨季は5月までの20試合で防御率7.29。不振に陥ってDFA(事実上の戦力外)になったが、6月にドジャースとマイナー契約を結ぶと、移籍後は39試合で2勝0敗、1セーブ10ホールド、防御率0.70と別人のように復活した。
36歳とベテランの領域に差し掛かっているが、ドジャース移籍後はWHIP(1イニング当たりの四球と安打による出塁回数)も0.724とほとんど走者を許さない安定感が光った。防御率だけでなく、投球内容が良いことから再契約も頷けるだろう。大谷翔平投手、山本由伸投手と元NPB組の強力なタッグを組む。
(Full-Count編集部)