戦力外→6年ぶり復帰…変わっていた“古巣” 36歳が感慨、右腕の成長に「グッとくる」
西武復帰の炭谷、南郷スタジアムは「久しぶり感が不思議なくらいなかった」
楽天を戦力外となり、6年ぶりに西武に復帰した炭谷銀仁朗捕手が6日、宮崎・南郷キャンプでの初日を終えた。久々に「Lions」とプリントされたユニホームで練習し「グッときた」と感慨深そうに語った。
FA権を行使して2019年に巨人へ移籍し、2021年途中に楽天へトレード。昨年オフに戦力外となり、13年間過ごした西武へ復帰した。南郷スタジアムやサブグラウンドなどで練習を終えた背番号「27」は「久しぶり感が不思議なくらいなかったです。南郷は自主トレで使っていたので」とあっさりと語った。
それでもグラウンドで仲間と笑顔でふれあい、若手の正捕手候補・古賀悠斗とランニングメニューをこなして流した汗は心地よかった。
「所沢でユニホームの撮影はしましたけど、ライオンズのユニホームを着て、また野球ができる実感じゃないけど、楽しさと嬉しさと引き締まるものはグッとくるものありましたね。懐かしかったです」
ブルペンで田村の投球を捕球「数多く捕りたいと思っている」
ブルペンでは8年目を迎えた田村伊知郎投手の投球を受けた。声をかけながら、大きな捕球音をブルペン内に響かせた。
「前に(西武に)いた時も田村はいたので。成長? それはだいぶしているんじゃないですか。あいつもまだ初日で、どんなもんか分からないですけど。前にいた時の田村よりは数段レベルアップしているんじゃないですか」
田村の入団2年目まで一緒にプレー。今や1軍で結果を残し、背番号が「20」に変更され、クローザー候補の1人となっている右腕の向上を実感。ここでも時の流れに触れていた。
「ブルペンに関しては数多く捕りたいと思っているんですけど、実戦に入らな分からんこともあるだろうし、徐々にという感じでイメージはしています」。真新しい西武のユニホームの膝を土で汚し、36歳の炭谷は充実の表情を浮かべていた。
(湯浅大 / Dai Yuasa)