井端監督が期待する西武の逸材バッテリー 12球団最高の“肩”&ドラ1左腕に課した好成績
侍ジャパンの井端弘和監督が西武の南郷キャンプを視察
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が7日、西武の宮崎・南郷キャンプを視察。ドラフト1位左腕、武内夏暉投手(國學院大)や3年目を迎えた古賀悠斗捕手へ大きな期待を寄せ、11月に開催される「第3回WBSCプレミア12」での招集の可能性を示唆した。
グラウンドで挨拶に来た武内について「学生時代から見ていますけど、少し大きくなったのが第一印象」と述べると、「稲葉ジャパン」で内野守備・走塁コーチを務めていた2019年のプレミア12で、甲斐野央投手の無双ぶりを回顧した。
「甲斐野も1年目でプレミア12ですごいボールを投げていた。1年目だからとか関係なく、いい球投げてもらって呼びたいなと。1年目終わってWBC、五輪に入っている選手はいますので。その中の1人かな」
当時ソフトバンクのルーキーだった甲斐野は、5試合に投げて防御率0.00で2勝をマーク。日本の初優勝に貢献したことから、ドラフトで3球団が競合した左腕にも侍ジャパンに選ばれるような活躍を期待した。
キャンプで初のブルペン投球を行った武内は井端監督からの評価に「とても嬉しいです」と笑顔。指揮官とは大学日本代表での面識があり「トップチームでも選ばれる選手になって欲しい」と言われていたことを明かした。
井端監督は古賀にも言及。昨秋の「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」では延長10回に日本を優勝へ導く代打バントを決めたことから「あのバントで勝たせてもらったようなもの。(招集の)可能性はあると思います」。
昨季はチームの捕手陣では最多の100試合に出場し。強肩を武器に12球団トップの盗塁阻止率.412を記録した。それでも井端監督は「昨年よりいい成績を出してくれるんじゃないかなと思いますね。どこまで変化しているのか今シーズン楽しみ」と更なる好成績を求めた。
有望若手以外には甲斐野や源田壮亮内野手の名前も上がった。西武の若き逸材バッテリーが侍の狭きポストを勝ち取れるかは、今シーズンのパフォーマンスにかかっている。
(湯浅大 / Dai Yuasa)