鷹から戦力外も「存在は大きい」 OB注目…V奪還に欠かせない「天敵封じ」の復活
五十嵐亮太氏が解説、“左キラー”の嘉弥真の真価問われる「阪神戦」
“必殺仕事人”が、2年ぶりリーグ優勝のキーマンになる。ヤクルトで守護神を務め、ソフトバンクでセットアッパーとして活躍した野球評論家の五十嵐亮太氏が、沖縄・浦添で行われているヤクルト春季キャンプを視察。日米通算23年のプロ生活を経験した五十嵐氏は、ソフトバンクから戦力外通告を受け、ヤクルトに入団した嘉弥真新也投手に注目した。「彼の存在は大きいと思います」と“左キラー”の奮起に期待した。
嘉弥真はソフトバンクで通算463登板、14勝7敗1セーブ、136ホールド、防御率3.08をマーク。先発は2013年の1度のみで、2017年から2022年までの6年間は50試合以上に登板した。五十嵐氏は「彼の存在感は大きくなると思います。左のリリーフでは山本(大貴)もいるんですけど、タイプが少し違う」と説明。高津監督も「今のヤクルトにいないタイプ」と語っていたという。
「嘉弥真と話しても、改善しなければならいけないポイントが『スライダー』だと言っていました。曲がり幅や曲がるスピードも含めて、納得できるまでやりたいと。キャンプで方向性を決めて、スライダーのスピンのかけ方などどうしたらいいのかが明確になったと話していましたね」
嘉弥真の加入で、阪神との戦いが注目だと五十嵐氏は言う。昨季は対戦成績は7勝17敗1分け。「嘉弥真の存在が大事になるのは阪神戦だと思います。去年は『借金10』ですよね。(阪神は)ポイントになる左打者が多い。阪神に対しての負け越しも減らせる可能性があります」と占う。
「下位打線に木浪がいて、上位にまわると近本、中野、佐藤輝。ポイントになるのが左打者なのかなと思います。嘉弥真には経験とコントロールの良さがある。パリーグではずっと長いこと投げて(相手打者が)慣れた部分もあると思うけれど、セリーグではそこまで慣れてない。彼の良さが引き立つんじゃないのかなと思っています」
新天地で再び輝きを放つために――。試合の展開を左右する大事なマウンドでの活躍を五十嵐氏も期待している。
(Full-Count編集部)