大谷翔平が去り…エ軍に無くなった「重荷」 積極補強なしも、地元記者が期待するワケ
フレッチャー記者はワシントン新監督に期待
大谷翔平投手が退団し、新たにロン・ワシントン監督が就任したエンゼルス。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は、球界を代表する大谷が去ったことで、チームの「重荷」が無くなったと指摘。新監督を迎え、心機一転で臨むチームの2024年を見通した。
「2人の世代を代表する選手をロースターに擁しながら大きな期待に応えられず、何年もの間、失望を味わってきたエンゼルスだが、もはやその『重荷』はない」
6年間プレーした大谷が去り、静かなキャンプインを迎えた。現状、大谷の代わりとなるような先発投手と野手を獲得していないことから、「エンゼルスの球団関係者以外は、水曜日にスプリングトレーニングの最初のワークアウトを行なったこのチームに大きな期待を寄せていないと考えていいだろう」と説明。大きな穴を埋めようとする動きが無く、周囲からの期待感が低いことを指摘した。
しかし、ペリー・ミナシアンGMは現状の戦力の成長すれば、チームは前進できると考えているという。「エンゼルスはすでにいる選手たちがより良くなることで前進できるという考えに賭けているようだ。彼らは、高い指導力と楽観的な考え方を植え付けることで知られるロン・ワシントン新監督の元で始動する」。
浮上に欠かせないトラウトとレンドンの復活
期待したい要素もある。昨季のチーム防御率はワースト8位の4.64と低かったが、2022年を見ると9位の3.77だった。パトリック・サンドバル(2022年防御率2.91)、リード・デトマーズ(同3.77)、タイラー・アンダーソン(同2.57)といった能力のある先発陣は揃っている。
また、同記事で「2023年には球界最高のリリーバーの一人だった」と紹介されるロバート・スティーブンソン投手を獲得。昨季前半戦で好投していたマット・ムーア投手も再獲得した。投手コーチやブルペンコーチも刷新している。
野手では、当然ながらマイク・トラウトとアンソニー・レンドンの復活が欠かせない。同記事では「昨年はそれぞれ少なくともシーズンの半分を欠場した。彼らが今年もっとプレーしなければ、エンゼルスが専門家を驚かせ、コンテンダーとなる望みはほとんどないだろう」と指摘されている。今季はDHが使えるようになるため、負担を軽減しつつプレーすることが可能だ。
他にもローガン・オハッピーやザック・ネト、ミッキー・モニアックら将来が楽しみな若手も揃っている。同じ地区ではレンジャーズやアストロズといった強豪を倒さなければならないが、下馬評を覆し、プレーオフに進出することはできるだろうか。
(Full-Count編集部)