マルハンが仙台に硬式野球部発足 監督は元燕・館山昌平氏…目指す5年後の全国制覇
2月28、29日に第1回セレクション実施…2025年に公式戦参戦へ
パチンコを中心に総合エンターテインメント事業を展開する株式会社マルハンが今春、仙台を本拠地とする「マルハン北日本カンパニー硬式野球部」を発足させると発表した。初代監督には元ヤクルトの館山昌平氏が就任。17年のプロ生活を怪我とともに歩んだ館山氏は就任のコメントで、その経験から得た学びを野球界に還元したい意向を示した。
これまで少年野球や中学硬式野球などの支援を行い、野球界を盛り上げてきたマルハンが、今度は硬式野球部を発足させる。2月28、29日には千葉・浦安市運動公園野球場で第1回の大規模選手セクレション会を開催し、本格始動。2025年には都市対抗野球や社会人野球日本選手権への出場を目指し、公式戦に参戦する予定だという。
野球部の選手は本拠地近くのマルハン店舗で契約社員として雇用され、仕事と野球の両立を目指す。また、引退後は正社員に登用する制度も設けるという。
初代監督となる館山氏は今回の抜擢について「マルハン北日本カンパニーという大企業の新チーム初代監督に任命いただいたことを光栄に感じています。アマチュア野球界で指導することも、監督をすることも私にとって初めてのことです。育てていだいた日本野球界、その未来を想い、本気で誠実に取り組んでまいります」と感謝の気持ちと意気込みを表明。さらに、怪我がちだった自身の現役時代を振り返りながら、「トレーニングの質の向上」について熱い思いを続けた。
「今の野球界に最も強く必要だと思うことは『トレーニングの質を向上すること』です。私はプロ野球17年の選手生活を含め、10度の手術をしましたが、引退してアマチュア野球界全体を見渡していくと、怪我をしない身体づくりと練習の質には、まだ向上の余地が残されていると見ています」
マルハンでは自身の「想いと考え」と「先端技術の活用」をあわせ、選手たちの知識や技術の成長に繋げていきたいという。また、公式戦参戦の2年後となる2027年には「都市対抗か日本選手権でベスト4」、2029年には「いずれかの大会で優勝」を目指すと具体的なゴールも示した。
これから出会う野球部員たちには、社会人としての成長も期待する。「仕事と野球の両立を実現させ、引退後の選手たちが、社会人としても大きく活躍できることを証明し、本拠地である仙台を盛り上げるべく、本気で誠実に努力を積み重ねて参ります」と館山氏。何度も何度も手術から復活を果たした右腕の新たな挑戦が始まる。
(Full-Count編集部)