激変したエ軍キャンプに番記者が本音… 大谷翔平が去り突如消えた日本メディアの喧騒
MLB公式サイトのエ軍番ボリンジャー記者「人が少なくて楽になった」
寂しくはなったが、ホッとした気持ちもあるようだ。エンゼルスはオフに大谷翔平投手を流出し、キャンプ地では、報道陣が激変する事態になっている。近年は毎年のように50人程度いたが、今年は3人に。MLB公式サイトのレット・ボリンジャー記者は「正直、人が少なくて楽になったよ」と本音も明かした。
米アリゾナ州テンピでは、14日(日本時間15日)からバッテリー組のトレーニングがスタート。ただ、カバーしているメディアは、ボリンジャー記者のほかに、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者、米メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者と、日本のファンにおなじみの3人だ。
大谷が加入し、特に1度目のMVPを受賞した2021年以降、エンゼルスには日本メディアが殺到していた。それがドジャースへ移籍したことにより日本メディアはゼロに。ボリンジャー記者も「かなり変わったね」と話す。「選手も近くにいるし、話を聞きやすくなったよ」。それが偽りざる本音だろう。
一方、大谷が加入したドジャースには日米韓のメディアが殺到。初日から60人を超す報道陣が詰めかけ、「クラブハウスの収容人数が限界に達しました」と15日(同16日)から異例の取材規制を敷くことを発表した。「オオタニ、ヤマモトを取材できるのはとても光栄なことだよ」と日本メディアにも理解を示す。
エンゼルスナインは大谷抜きで戦う準備をしている。大谷と昨季バッテリーを組んだローガン・オハッピー捕手については、ロン・ワシントン新監督が「(気合を入れすぎているので)空気を抜くためにピンを差し込む必要がある」と冗談を言うほど。ボリンジャー記者も「オハッピーがエンゼルスを引っ張っていきたいと考えているのは明らか」と自身のX(旧ツイッター)に綴った。
大谷が抜けてもエンゼルスに愛着を持つ日本のファンは多い。日本メディアがいなくなった今、3人の取材から、選手の“本音”も聞こえてくるかもしれない。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)