山本由伸も熱視線…逸材19歳「恥ずかしい」　覚醒気配、オリ2年目右腕の“悩み”

ブレーク期待のオリックス・齋藤「キャラクターを演じられないので…」

　今季のブレークが期待される19歳に“思わぬ悩み”があるそうだ。高卒プロ2年目を迎えるオリックスの齋藤響介投手は、宮崎春季キャンプでインタビューを受ける日々を過ごしている。あまり人前に立つ場面が多くなく「インタビューは少しだけ慣れてきました。テレビ（カメラ）とかモニターがあると今でも緊張しますね」と苦笑いを浮かべる。

　照れた表情で取材に対応し「僕はキャラクターを演じられないので……。自分は元々、表に出るのが得意じゃないんです」と頬を赤らめた。

　高卒1年目だった昨季は9月26日の西武戦（京セラドーム）でプロ初登板初先発のマウンドに上がった。ドキドキの胸中ながら4回無失点でデビューし「すごく緊張しましたけど、（人生で）初めてのドーム球場、楽しかったです」と笑顔を見せた。

　その後、ポスティングシステムを利用してドジャースに移籍した山本由伸投手が、テレビ番組で「ネクストブレーク選手」として、齋藤の名前をピックアップした。すると、取材インタビューが殺到。受け答えをする度に「注目されることは嬉しいんですけど、期待に応えられるように頑張りたいですね。いやぁ……。結構、頑張んないとなと思っています」と頭をかいた。

　幼少期から“控えめ”な性格だったと言い「授業中の挙手は絶対にしないです」と微笑む。先頭に立って引っ張るタイプではなく「委員会は“ただの友達”と同じのを……。リーダーポジションではなくて、みんなについていく感じでした」と振り返る。

　今季の躍動が期待され、ブルペン投球時などではシャッターを切られる機会も増えた。「自分が目立ってしまうのは初めてかもしれないです。恥ずかしい……。（目立つのは）得意じゃないです。内心は結構プレッシャーに……。でも、期待は嬉しいことです」。堂々とマウンドに君臨する。

（真柴健 / Ken Mashiba）