新庄監督も仰天…新助っ人の衝撃“魔球” 「来たーっていうところからもう1個曲がる」
マーフィーが対外試合初先発で2回無安打無失点4奪三振の快投
日本ハムの新助っ人パトリック・マーフィー投手が17日、韓国サムスンとの練習試合に先発して2回無安打無失点の“満点対外試合デビュー”を飾った。4奪三振の快投に、新庄剛志監督も「かんっぺき、完璧!」とご満悦。何といっても、切れ味鋭いカーブに「二段階ブレーキというか……」と衝撃を受けていた。
マーフィーは初回、先頭をカーブで見逃し三振とすると、打者3人を全て見逃し三振。球場のファンからは「おお~」と歓声が上がった。2回も一ゴロ、空振り三振、左飛と危なげなく、予定のイニングを終えた。
「速度もですし、キレや落差も自分の中では武器。一番自信を持っている球」というのが、子どものころから最も多く投じていたというカーブだ。この日はカウント球としても勝負球としても機能。指揮官も「テンポいい、ボールいい、カーブいい」と絶賛だ。
具体的には「ブレーキが効いているんですよ」と説明する。「来たーっていうところからもう1個曲がってくるから、それが打ちづらいのではないかと。二段階ブレーキというか。やはり身長もあるし投げ方もクイック気味。左打者は特に打ちにくいんじゃないかなっていうボールには見えました」と賛辞が止まらなかった。
そのうえで、この日は初回の最速は154キロながら2回は151キロだったことから「3キロ下がっている。先発をやらせたいので、3回以降どれくらい球速が下がっていくのか、体力的にどれくらいなのかというところを次にちょっと見てみたいなというところが興味深かったです」と今後の課題も口にした。
マーフィー自身は「体の状態もいいので、これからもっと精度、球速を上げていきたい。今の段階では仕上がりは80%」と自信を示す。日本では寿司、マグロだけでなくクラゲも口にしたという右腕。何事にも向上心を持ち、異国の地で成功をつかむ。
(町田利衣 / Rie Machida)