「421億円の過ちを認めた」11年契約から1年で誤算 韓国スターと“ダブついた”失敗
パドレスはボガーツが二塁にコンバート、キム・ハソンが遊撃レギュラーに
リスクも伴う超大型契約だが、たった1年で思い描いていた計画とは違う方向に進むこともある。パドレスは昨オフに11年2億8000万ドル(約421億円)で契約したザンダー・ボガーツ内野手を遊撃から二塁にコンバートすることを発表。米メディア「FOXスポーツ」は「2億8000万ドルの過ちを認めた」と伝えた。
同メディアによると、ボガーツは契約満了まで遊撃に留まることはできないとわかっていた。しかし、マイク・シルト監督から意向を伝えられて「その日がやってきたのは早かった」と言ったという。一方、遊撃を務めるキム・ハソン内野手には敬意を持ち、勝利のために何でもすると意欲を見せる。
2022年に地区シリーズでライバルのドジャースを破り、リーグ優勝決定シリーズに進出。記事では「これを受けて、思い切ったことをした」と伝える。シーズンチケットの販売に制限を設けなくてはならないほど街は盛り上がり、その機会を最大限生かすため大型補強に踏み切ったが、昨年はプレーオフ進出を逃した。
82勝80敗でナ・リーグ西地区3位。「だが、彼らは勝たなかった。そしてプレーオフに進出することでコストを帳消しにできると思っていたが、それは実現しなかった。最終的に、支払期限が来た」。「ジ・アスレチック」の報道によれば、昨季メジャーで2番目に多くファンを動員したにも関わらず、選手の年俸をカバーするために9月に5000万ドル(約75億円)を借り入れたという。
ボガーツ獲得の時点で、チームにはキムだけでなく、フェルナンド・タティスJr.外野手、ジェイク・クロネンワース内野手ら遊撃を守ることができる選手は複数いた。「それなのに、彼らはタティスを未来の遊撃手として思い描きながら、新しい選手に身をささげた。パドレスのすべてを賭けた実験は1年しか持たず、コスト削減のためにソトをヤンキースにトレードした」としている。
(Full-Count編集部)