佐々木麟太郎、甲子園までは「日本のドラフト前提に」 監督が明かす米大学進学の決め手
米スタンフォード大に進学「OPSの評価が高い米大学のほうが可能性が広がるのでは」
岩手・花巻東高の佐々木洋監督が20日に取材に応じ、長男・麟太郎内野手が、米スタンフォード大に進学することについて語った。「甲子園くらいまでは(NPBの)各球団も高く評価していただいたので。日本のドラフト前提にと思っていました」と明かした。
麟太郎は高校歴代最多とされる140本塁打を放ったが、肩や腕にしびれや痛みが生じる胸郭出口症候群で手術を行うなど、怪我に苦しんだ。昨年6月にも背中を負傷。「大会でボールの角度も上がらなかったので、監督としては(NPBの)評価が下がったのかなという印象でした」と振り返る。
過去にも前例の少ない米国留学。「評価してくださった球団は非常にありがたかったんですけど。彼の能力というのは大谷翔平選手と比べて、本当に狭いところ、深いところの一部。見方によっては欠点も多いので。そういう意味で言うと、打率ではなく、長打のOPSの評価が高いアメリカの大学のほうが、可能性が広がるのではないか」と理由を明かした。
進学先となったスタンフォード大はカレッジ・ワールド・シリーズ(CWS)に19度出場し、優勝2度、準優勝3度の戦績を誇る名門私立。日本人のトレーナーがいるのもあり「サポートする体制が非常に素晴らしかった」と決断の決め手を明かした。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)