1年で失った輝きも…巨人29歳が2軍で残した異次元の「10.4」 高まる復活への期待

巨人・松原聖弥【写真:荒川祐史】
巨人・松原聖弥【写真:荒川祐史】

巨人・松原は2021年に135試合出場も…昨年は21試合で12打数無安打に終わった

 2024年のプロ野球もオープン戦がスタート。3月29日の開幕に向け、レギュラー争いも激しさが増す。激戦区の巨人外野争いに参戦している1人が、松原聖弥外野手だ。昨年は1軍で無安打に終わるなど苦しんだが、2軍では“異次元数値”を残していた。

 2016年育成ドラフト5位で明星大から入団した松原は、2018年途中に支配下昇格。2021年には135試合に出場し外野の定位置を手にしたかに見えた。しかし、2022年は50試合で打率.113、昨年は21試合で12打数無安打と低迷した。

 ただ、2軍では存在感を発揮していた。セイバーメトリクスを用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、守備でどれだけの失点を防いだかを表す「UZR」は10.4で、規定守備イニングに到達した選手では2位の数値。左翼で4.8、中堅で2.6、右翼で3.0と、3つの位置どこでも高数値を残した。

 2年ぶりに1軍キャンプスタートになった今季。23日のオープン戦初戦(対阪神)に「1番・右翼」で起用され、5打数3安打と気を吐いた。挫折を経て再び1軍の舞台で輝けるか。注目の8年目シーズンとなる。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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