218億円契約も“不良債権化” 常勝軍団が乗ったギャンブル「健康であればバーゲン」
クリス・セールはブレーブスへトレード移籍…キャンプでの投球に手応え
メジャー通算120勝を挙げている左腕のクリス・セール投手は、昨年12月末にレッドソックスからブレーブスにトレード移籍した。近年は相次ぐ怪我で“不良債権化”していたが、キャンプの調整は順調で「この6年間で、一番(自信が)ある」とコメント。復活への自信を滲ませている。
MLB公式サイトによると、セールは22日(日本時間23日)にライブBPに登板。手応えを感じたようで「これはいい第一歩だ」「自分の体が何を要求しているのか理解しているし、投球面でも体調面でも、この時期に自分がいるべきレベルもわかっている」「今日はポジティブな一日だった」と自信の言葉を並べた。
2018年まで7年連続2桁勝利、最多奪三振を2度獲得し、オールスターに7度出場。球界屈指の左腕として活躍したセールは2019年3月に、2020年から5年総額1億4500万ドル(約218億円)でレッドソックスと契約延長した。しかし、2020年に左肘のトミー・ジョン手術を受けるなど故障の影響もあり、この4年間で31登板、11勝7敗と不本意な成績に甘んじていた。昨年だけに限ると、20登板で102回2/3を投げて6勝5敗、防御率4.30だった。
移籍したブレーブスとは1月に2年3800万ドル(約57億2000万円)+2026年は球団オプションで延長契約を結んでおり、レッドソックスが1700万ドル(約25億6000万円)を支払うことになっている。そのため、ブレーブスの負担は実質2年2100万ドル(約31億6000万円)ということになる。記事はブレーブスがギャンブルをすることになるとした上で「健康であればバーゲンであることが証明されるだろう」と述べている。
ブレーブスはナ・リーグ東地区6連覇中の常勝軍団。ブライアン・スニッカー監督は「彼はここにいることに、とても興奮していると思う」「最高レベルの成功を経験しており、腕の状態も良さそうだ。彼のような選手がいるのはエキサイティングだ」などと期待を表している。一時は“不良債権化”した左腕が、新天地で復活できるのか。注目のシーズンとなる。
(Full-Count編集部)