メジャー複数年拒否「約束を守れないと思った」 柳賢振の男気…韓国電撃復帰の舞台裏
柳賢振は古巣の韓国ハンファと8年総額19億円で契約したことが発表された
母国・韓国に電撃復帰した柳賢振(リュ・ヒョンジン)投手が舞台裏を明かした。今オフにブルージェイズからFAとなり、22日にKBO(韓国プロ野球)のハンファと8年総額170億ウォン(約19億円)で契約したことが発表された。韓国メディアの取材に「米国進出前に元気に戻るという約束をした」と語った。
韓国紙「世界日報」のチャン・ハンソ記者が、仁川国際空港で取材に応じたリュ・ヒョンジンの一問一答を伝えた。「メジャーで複数年契約のオファーもあったが、受け入れればほぼ40歳になる。その時になれば元気に戻ってくるという約束を守れないと思って拒否した。最大1年契約だけ考えた」と明かした。
リュ・ヒョンジンは、昨年8月に左肘のトミー・ジョン手術から復帰。11試合に先発して3勝3敗、防御率3.46の成績を残してFAとなっていた。これまでのKBOリーグ歴代最高額は、昨オフにFAで斗山に移籍したヤン・ウィジ捕手の最大6年152億ウォン(約17億円)。この金額を大きく上回る超大型契約となった。
2006年にハンファでデビューし、高卒ルーキーながら最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手3冠に輝き、新人王とMVPを同時受賞して韓国を代表する投手となった。ポスティングシステムを利用して2013年にドジャースへ移籍し、2019年には最優秀防御率のタイトルを獲得。2020年からブルージェイズでプレーしていた。メジャー通算10年で186試合に先発して78勝48敗、防御率3.27の成績を残した。