オーディションで衝撃「かわいすぎて絶対受かる」 西武の新チア…会社勤務から再挑戦も
Oto、Iori、Honokaは、同じ日にオーディションを受けた“運命の3人
西武の球団公式パフォーマンスチーム「bluelegends(ブルーレジェンズ)」に7人の新メンバーが加わり、2024年は総勢17人で活動する。約170人の応募から選ばれたOto、Iori、Honokaは同じ日にオーディションを受けた“運命の3人”だった。
「2人とも印象にありました。Ioriはかわいすぎて、あのコ絶対受かるじゃん、と思っていました。Honokaは、アクロバットをできる子が披露することになって、私は側宙をやろうとしていたんですけど、Honokaがバク転を5、6回連続でやったんです。あれ見せられたら出られないですよ(笑)。披露するのをやめたんです」
笑顔で当時を振り返ったOtoは、かつて他球団のチアを経験。その後社会人として働いていた。それでも過去に味わった「球場の一体感、喜びを共有できる楽しさを忘れることができず、1度しかない人生、悔いのないようにオーディションを受けよう」と一念発起した。
オーディションを受けると決めた日から食生活を改善。大好きなチョコレートも断った。ダンスの課題が届いてから、オーディションまでの日も全て仕事。「言い訳にもできないので、仕事終わりの21時頃からスタジオを借りて数時間練習、というのをずっとやっていた。翌朝はチーンって感じでしたけど、その日のために頑張りました」と振り返った。
吉報を受けたのも仕事中だった。午前中の着信に出られずに、昼の休憩中にかけ直した。「誰かわからない番号にかけ直したので、心の準備ができていないまま合格と聞きました。すごく驚きました。その日1日の仕事は本当に? みたいな感じ。接客業だったので、本当は良くないのですが、午後はポワポワして仕事していました」。
合格通知に「ルンルンしていた」Honoka、「手が震えた」Iori
オーディションで驚愕の連続バク転を披露したHonokaは、演劇の場でダンサー役などで活躍。舞台関係の仲間から球団のチアが向いているのではと勧められて応募した。
アクロバットを得意とするが、やるにも広い場所を必要とするので普段からやっているわけではない。オーディションの場でも2、3回のつもりだったが「アドレナリンが出まくって、止まらなくて5、6回とポンポンといっちゃいました」。
友人と韓国料理を食べているときに電話が鳴り、「慌てて店の外へ出て、路地に入ってかけ直しました。合格と聞いて、ずっとドキドキしていて……席に戻っても友達にも言わず1人でルンルンしていました」。
Ioriは3年前から本格的にダンスに取り組んだ。メンバーのなかでは決して長い歴ではないだろう。これまではテーマパークの曲を使ったダンスを中心に踊っていたが、インスタで見た「bluelegends」は輝いていた。
「かっこいい曲も、かわいい曲も踊りこなしてすごいと。憧れを抱きました。自分は今まで同じジャンルしか踊ってこなくて、何か新しい自分に挑戦したい。活動を通して自分も成長できたらと思って入りたいと思いました」
吉報を受けたのはダンスレッスン中。着信があった番号にかけ直し「手が震えながら話を聞きました。喜ぶよりも、これからどうしようという感情が先に出ました」と、まさかの連絡で、責任感が体中を駆け巡った。
「ダンスを通して感動、笑顔をお届けできるように、チームとファンの皆様の架け橋として勝利に貢献できるように一生懸命頑張ります」。3人を代表してOtoが力強く目標を語った。ライオンズのため、ファンのため、全力パフォーマンスでベルーナドームに架かる“虹”となる。