日本ハム32歳が最速159キロ計測 楽天エース候補また無双…2日のOP戦はパ・リーグ全勝

日本ハム・杉浦稔大【写真:荒川祐史】
日本ハム・杉浦稔大【写真:荒川祐史】

ドラ3ルーキー廣瀬隆太が2安打2打点、ソフトバンクは9得点快勝

 ソフトバンクは2日、北九州市民球で行われたDeNAとのオープン戦に5-3で逆転勝利を収めた。楽天は倉敷マスカットスタジアムで行われた広島とのオープン戦に3-1で勝利。日本ハムは札幌ドームで行われた阪神とのオープン戦に3-2と、パ・リーグ3球団がセ・リーグを破った。

 ソフトバンク先発の大関友久投手は初回を3者凡退と、落ち着いた立ち上がりを見せる。以降は出塁を許しながらも要所を締め、3回2安打1死球2奪三振無失点で降板。しかし、2番手・古川侑利投手は4回、3連打を浴びて無死満塁のピンチを招くと、勝又温史外野手に犠飛、2死一、二塁からは京田陽太内野手に適時打を許し、2点を先制された。

 打線は4回、先頭の近藤健介外野手が左安打で出塁し、続く山川穂高内野手の適時二塁打で1点を返す。さらに2死三塁から今宮健太内野手にも適時二塁打が生まれ、すぐさま試合を振り出しに戻した。

 5回は、大津亮介投手が無死一、三塁から石上泰輝内野手に適時内野安打を許し勝ち越されてしまうが、直後の5回。2死から緒方理貢内野手、柳町達外野手の連打で一、三塁の好機をつくると、甲斐拓也捕手が1号3ランを放ち、5-3と逆転に成功した。

 6回からは板東湧梧投手が2イニング、松本晴投手が1イニングを投げ、相手打線をそれぞれ3人で抑える。9回に登板した長谷川威展投手も危なげなく3者凡退で締め試合終了。ソフトバンクは、得点を取られた直後に取り返す攻撃が目立ち、オープン戦初戦を勝利で飾った。今宮が2安打1打点をマークしている。

楽天・荘司康誠【写真:竹村岳】
楽天・荘司康誠【写真:竹村岳】

荘司康誠が5回無失点、フランコの勝ち越し打で楽天が勝利

 楽天先発の荘司康誠投手は初回に招いた2死三塁のピンチをしのぐと、その後は二塁を踏ませない危なげない投球を披露。2回から3イニング連続で三振を奪い、5回2安打4奪三振無失点でマウンドを降りた。

 6回は2番手の清宮虎多朗投手が3者凡退の好投。しかし7回、3番手のニック・ターリー投手は1死から内野安打で出塁を許すと、続く堂林翔太内野手に適時二塁打を浴びて先制を許した。

 一方の打線は初回、1死三塁のチャンスを逃すと、その後は走者を出しながらも7回まで無得点に終わる。しかし8回、阿部寿樹内野手からの3連打で1死満塁とすると、渡邊佳明内野手の適時打で同点。続くマイケル・フランコ内野手が勝ち越しの2点適時打を放った。

 最終回は今季からクローザーに転向する則本昂大投手がマウンドに上がり、先頭を出しながらも最後は連続三振で締めて試合終了。楽天は途中出場の渡邊、フランコが勝負強い一打を放ち、逆転勝利を収めた。先発の荘司も5回無失点と順調な調整ぶりを見せている。

日本ハム・加藤貴之【写真:小林靖】
日本ハム・加藤貴之【写真:小林靖】

加藤貴之が3回無失点の好投、淺間大基は2安打1盗塁を記録

 日本ハム打線は2回、2死二塁から田宮裕涼捕手の適時打で先制に成功する。3年ぶりに古巣に復帰した先発のドリュー・バーヘイゲン投手は初回、2回とそれぞれ3者凡退で抑える上々の立ち上がりを披露。ところが3回、2死一、二塁から中野拓夢内野手に逆転の適時二塁打を浴び、3回2安打2四球4奪三振2失点で降板。4回以降は、宮西尚生投手と玉井大翔投手がそれぞれ1回を無失点に抑えた。

 1点ビハインドで迎えた5回は、2死から安打で出塁した中島卓也内野手が盗塁を決め、好機を演出する。この場面で、続く細川凌平内野手がライトへ同点適時打。6回から登板した加藤貴之投手は、6回、7回と得点圏に走者を背負いながらも、3イニングを3安打無四死球1奪三振無失点と好投した。

 2-2の8回には、1死から野村佑希内野手が安打で出塁。2死となるも、淺間大基外野手の打球が相手のファンブルを誘い、この間に一塁走者が生還して勝ち越しに成功。1点リードの最終9回は杉浦稔大投手が、9回を3者凡退で締めた。

 勝利した日本ハムは、4人の中継ぎ陣が無失点投球。杉浦は最速159キロを計測した。打線では淺間が2安打1盗塁を記録している。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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