大谷翔平に高まる“ゴジラ超え”の期待 松井秀喜氏の相棒も太鼓判「可能性は十分」
日本人シーズン最多打点は2005年松井秀喜氏の116打点
■ドジャース 7ー4 ロッキーズ(オープン戦・日本時間4日・アリゾナ)
ドジャース・大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、アリゾナ州グレンデールで行われたロッキーズとのオープン戦に「2番・指名打者」で先発出場し、3打数3安打2打点の大暴れを見せた。ここまでオープン戦は3試合で7打数5安打の打率.714、1本塁打、5打点。OPS2.207と異次元の数字を残している。
ベッツ、大谷、フリーマン――。恐怖のMVPトリオが試合の流れをグッと引き寄せた。初回先頭から3連打、たった9球で先制点を奪った。ロバーツ監督は「トップ3は容赦ないし、(相手投手は)ストレスを感じるだろう。一撃で仕留めることができる。今日彼らがチームを勢いづけたことは明らかだ」と称えた。
スタンドには松井秀喜氏の専属通訳を務めたロヘリオ・カーロン氏が「ABEMA」の取材で来ていた。松井氏が2003年にヤンキースへ入団してから10シーズンに渡って支えてきたカーロン氏は「今年のドジャース打線を初めて見させてもらいましたが、トップ3からトップ5までノンストップ。凄まじい打線でした」と衝撃を受けた様子。松井氏が所属していた当時のヤンキースを思い出したようだ。
「目標はあくまで優勝、ワールドシリーズ制覇。ポストシーズン進出は当たり前で、かつて松井選手がいた時のヤンキースのような雰囲気を感じました」
松井氏はデレク・ジーターらと強力打線を組み、2005年に日本人歴代最多シーズン116打点を挙げた。大谷は46本塁打を放った2021年の100打点が自己最多となっているが、カーロン氏は今シーズン日本人最多打点を更新する可能性を口にした。
「今年のドジャースはえげつない打線で、相手投手はどこも休めない。大谷選手は記録更新する可能性を十分に秘めていると思います」
日本人打者のシーズン打点記録は4位まで松井氏が占めている。ただ、ベッツ、フリーマンらの超強力打線なら、大谷がランキングを駆け上がる可能性は十分。かつてゴジラを支えた相棒も、稀代のスーパースターを温かく見守っている。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)