開幕目前の悲劇…突然の大物補強で昨年の主力“解雇” 漏らしていた球団への不満
チャップマンを獲得したジャイアンツは、デービスをリリースした
ジャイアンツは11日(日本時間12日)、JD・デービス内野手をリリースした。今季は三塁のレギュラーを務めるとみられていたが、3日(日本時間4日)にマット・チャップマン内野手を獲得したことで定位置を失っていた。球団からの報告なしの補強に、「とても驚いた」と複雑な胸中を明かしたばかりだった。
デービスは昨季、三塁のレギュラーとして144試合に出場。打率.248、18本塁打、69打点、OPS.738の成績を残していた。オープン戦でもここまで15打数6安打の打率.400、2本塁打、OPS1.271と好調を維持していた。しかし、球団はチャップマンと1年1800万ドル(約26億4000万円)で契約を結んでしまった。
チャップマンは昨季、ブルージェイズで140試合に出場。打率.240、17本塁打、54打点、OPS.755だった。一見、デービスと大きな差はないようにも見えるが、チャップマンの売りはメジャー屈指の守備。2018、19、21、23年と4度のゴールドグラブ賞に輝いた守備力に、球団は大金を投じたというわけだ。
ジャイアンツの地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」によると、球団からの報告はなかったという。デービスは「まあ、そういうものなんだろうけど。ビジネスの一部だから。それぞれの経営陣によって対応の仕方は違うだろうし、そういうものだと割り切るしかない」と語っていたばかり。補強の煽りで昨年のレギュラーの解雇にまで発展。デービスの新天地はどこになるのだろうか。
(Full-Count編集部)