完璧OP戦1号も“確信”外れに「飯食わなアカン」 万波中正へ新庄監督が送ったゲキ
外野手追わず…万波「打った瞬間でした、いい本塁打じゃないですか」
日本ハムの万波中正外野手が19日、神宮で行われたヤクルトとのオープン戦で待望の1号を放った。31打席目にして飛び出した完璧弾に「ホッとはしています」と安どした23歳だが、新庄剛志監督は「心配していなかったです」と全幅の信頼を寄せていた。
3-0の4回1死、万波が小澤の甘く入った初球の直球を捉えると、外野手が一歩も追わないほど強烈な打球が左翼席中段に突き刺さった。「打った瞬間でした。いい本塁打じゃないですか」と自画自賛した。
試合前時点で打率.207、0本塁打。昨季25発を放って本塁打王争いを繰り広げたことを考えれば、少し物足りないようにも映る。万波自身も「早く出て欲しいなとは思っていました」と胸の内を明かすが、指揮官は違った。
「ちょいちょいレフト前とか打っていたので、あとは角度。全然問題なかった」
持ち前の力強いスイングは失っていなかったからこそ、本塁打がなくても気にすることはなかった。第3打席は左中間フェンス直撃の二塁打を放つなど状態が上向いていることは明白。このとき“確信”していた万波は「完全にいったなと思って。ちょっと恥ずかしかったです」と頭をかいたが、新庄監督は「飯食わなアカン。ちょっと(パワーが)足りなかったね」と笑い飛ばした。
開幕まで残り4試合。「結果として長打も増え始めたので、いい傾向だなと思います」と万波。打線の中心に座る主軸のバットから聞こえる快音は、何よりも心強い。
(町田利衣 / Rie Machida)