打率.400&OPS1.433…育成出身の燕23歳に「非常にいい」 高津監督が感心した“姿勢”

ヤクルト・赤羽由紘【写真:町田利衣】
ヤクルト・赤羽由紘【写真:町田利衣】

ヤクルト4年目の赤羽が左越えソロなど3打数2安打3打点

 オープン戦ながら2万8371人が詰めかけた神宮球場は、試合後も「赤羽コール」がこだましていた。開幕スタメンへ猛アピールを続けているのが、ヤクルトの4年目・赤羽由紘内野手。オープン戦の打率は.400で、高津臣吾監督が「非常にいいと思います」と感心した積極性が魅力だ。

 20日に神宮球場で行われた日本ハム戦で、3回の守備から登場。最初の打席だった4回1死から、根本の内角直球を迷いなく振り切ると、打球は左翼席に吸い込まれた。それだけではない。6回無死二、三塁からは中前への2点適時打。3打数2安打3打点の活躍だった。

 高津監督は「思い切りがいいので、失敗を恐れずスイングを仕掛けていくというところは若者らしく、大きなミスをすることもあるんですけど、しっかりバットを振って結果を出すというところに関しては非常にいいと思います。積極的でアグレッシブですよね」と目を細めた。

 2020年育成ドラフト2位でBC信濃から入団。2022年に支配下を掴み、昨季は29試合に出場した。内野手登録ながら内外野全てを守れるユーティリティさを持ち、オープン戦は12試合で打率.400、2本塁打、4打点、OPS1.433という好成績を残している。

 外野はサンタナと塩見が確定的で、青木や新加入の西川、さらに23歳の濱田らもいるが、脅かすほどの存在感を示している。5位からの浮上に欠かせない“若き力”。赤羽の覚醒は、チームの底上げにつながる。

(町田利衣 / Rie Machida)

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