大阪桐蔭・西谷監督、甲子園歴代最多勝利は「頭になかった」 高嶋仁氏には「並んでいない」
智弁和歌山元監督の高嶋仁氏に並ぶ春夏合計68勝目
大阪桐蔭は22日、第96回選抜高校野球大会初戦で北海(北海道)を7-1で下し、西谷浩一監督が甲子園通算勝利数で歴代最多となる68勝目を挙げた。試合後、西谷監督は「私の記録よりも大阪桐蔭の歴代のOBの記録に今の子たちが勝利を積み重ねたものだと思いますので、うれしく思います」と話した。
大阪桐蔭はプロ注目の最速154キロ右腕、エースの平嶋桂知投手(3年)が先発し、6回まで毎回奪三振を奪うなど、7回4安打1失点7奪三振の好投を見せた。打線は3回に1番の境亮陽(りょうや)外野手(3年)の右前打を皮切りに、打者一巡の猛攻で4点を先制。4回に1点、7回にも2点を追加し、リードを広げた。
快勝で1回戦を突破したが「なかなか初戦は何回やっても難しい」と振り返った。西谷監督はこれまで甲子園には春12回、夏10回出場。通算68勝目を挙げ、智弁和歌山元監督の高嶋仁氏に並んで、歴代最多とした。「高嶋先生は公私含めてお世話になった方。数字では並んだかもしれませんが、監督としては全く並んでいない。いつか並んで追い越せるように」と静かに話した。
試合後、アルプスへ挨拶をした際に捕手からウイニングボールを渡されたという。「ウイニングボールは貰いました、珍しく(笑)。頭になかったので『どうした?』って感じでした」と笑顔を見せた。次戦では通算勝利数の更新がかかっているが、「試合にただ勝ちたいです。個人の記録ではなくチームとして勝ちたい」と気を引き締めた。
(Full-Count編集部)