大谷翔平、MLBの調査協力を“拒否する”可能性 選手会の規定…水原氏にも強制できず
MLBは水原氏の疑惑に対する正式な調査を開始している
違法賭博に関与した疑いでドジャースを解雇となった水原一平氏について、メジャーリーグ機構(MLB)は22日(日本時間23日)に正式な調査を開始したと声明を発表。大谷翔平投手にも協力が求められるという“声”も上がる中、米メディア「CBSスポーツ」は、大谷が調査を拒否できる可能性について言及している。
「MLBはオオタニとミズハラに、彼らと話すことを強要できるか?」とのタイトルで、強制的に事情を聞くことが可能であるか考察。「MLBは大谷と水原氏にインタビューを求める可能性が高いが、両者から協力が得られる保証はない」と指摘した。
水原氏はすでに球団に所属していないため、MLBが「彼に(MLBの)調査員と話をすることを強制することはできない」としている。水原氏は米スポーツ局「ESPN」のインタビューに対して「これは明らかに全て自分の責任だ。あらゆる結果に直面する覚悟はできている」と認めてはいるが、CBSスポーツは「それは彼がリーグの調査員と対話することを保証するものではない」と説明している。
また、大谷については「MLB選手会(MLBPA)のメンバーであり、前例によれば、特に(刑事上の)犯罪捜査が進行中であるという理由で、捜査員との対話を拒否できるとされている」と伝えている。しかし、それ以前に大谷が捜査の対象ではないという見方もあるだけに「MLBはこのような状況下で、大谷がMLBへの調査協力を拒否する権利はないと主張するかもしれない」としている。
同メディアは「MLBはミズハラに調査員と話すことを強制することはできず、また、オオタニが協力しなければならないかどうかは、MLB選手会(MLBPA)が影響を与えることになる」と結論づけた。状況は依然として混沌としているようだ。
(Full-Count編集部)