鷹は8年連続、ハムは5年ぶりの勝利 山川が新天地で初アーチ…29日のパ・リーグ開幕戦
西武・今井は7回無失点、外崎が適時三塁打
今季のプロ野球が29日に開幕。西武は楽天戦(楽天モバイル)に1-0で勝った。初の開幕投手を務めた今井達也投手が、初回から2三振を奪う上々の立ち上がり。以降も安定した投球を見せ、7回116球を投げ2安打1四球11奪三振無失点でマウンドを降りた。
打線は相手先発・早川隆久投手の前に6回まで得点圏に走者を進められず。7回は中村剛也内野手、ブランドン内野手の連打で1死一、二塁の好機を得るも、後続が倒れ、得点には結び付かなかった。
それでも8回、金子侑司外野手の安打と盗塁で2死二塁とし、外崎修汰内野手に適時三塁打が生まれ、先制した。その裏は甲斐野央投手が無失点でつなぐと、9回はアルバート・アブレイユ投手が締めた。
楽天は早川が7回2/3を6安打1四球8奪三振の力投を見せたが、打線が4安打に抑え込まれ、完封負けを喫した。小郷裕哉外野手が2安打をマークした。
鷹・有原は7回途中1失点、山川が7回に勝ち越しの1号弾
ソフトバンクはオリックス戦(京セラドーム)に3-1で勝った。初回1死から今宮健太内野手が三塁打を放ち、続く柳田悠岐外野手の犠飛で先制。1-1で迎えた7回には、先頭・山川穂高選手の1号ソロで勝ち越し、さらに1死一、二塁で甲斐拓也捕手に適時打が飛び出し、3-1とした。
先発の有原航平投手は初回に1点を失ったが、2回から5イニングは二塁を踏ませぬ投球。7回2死から一、三塁のピンチを招いたところで降板した。後を受けた松本裕樹投手は、西川龍馬外野手から三振を奪い火消しに成功。8回は藤井皓哉投手が無失点でつなぎ、9回はロベルト・オスナ投手が3者凡退に抑えた。
ソフトバンクは有原が6回2/3を104球7安打2四死球4奪三振1失点の好投。小久保裕紀監督の初陣を勝利で飾り、2017年から8年連続の開幕戦勝利を記録した。
オリックスは先発の宮城大弥投手が6回1/3を102球6安打1四球9奪三振3失点と粘投。リリーフ陣は無失点でつないだが、打線が7安打1得点とつながりを欠いた。
ハム・伊藤は6回9K無失点、新助っ人レイエスに一発
日本ハムはロッテ戦(ZOZOマリン)に4-1で勝った。3回に水野達稀内野手の三塁打、奈良間大己内野手の四球で無死一、三塁とし、田宮裕涼捕手の適時打で1点を先制。なおも無死満塁とし、アンドリュー・スティーブンソン外野手の併殺打の間に1点を追加した。
5回には奈良間の安打、田宮の犠打で1死二塁とし、松本剛外野手が適時三塁打。6回にはフランミル・レイエス外野手に来日初本塁打が生まれる。
先発の伊藤大海投手は、6回101球4安打1四球9奪三振無失点の好投。7回以降はパトリック・マーフィー投手、金村尚真投手がそれぞれ3者凡退でつなぐ。9回は田中正義投手が連打と暴投で無死一、三塁のピンチを招き、安田尚憲内野手の犠飛で1失点。なおも1死2塁とピンチが続いたが、後続を抑えた。
日本ハムは、2019年以来5年ぶりの開幕戦勝利。ロッテは、先発の小島和哉投手が5回を89球5安打2四球4奪三振3失点。打線は好機を生かせず、1得点に終わった。藤岡裕大内野手は2安打をマークした。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)