育成→4番のオリ助っ人が得た「2年目の自信」 2戦3発、12球団トップ…“覚醒”の秘密
オリックス・セデーニョ「他の選手が良い結果を出すと、チームはもっと強くなる」
■オリックス 2ー1 楽天(11日・京セラドーム)
明るい表情で“レオ”はグラウンドに立ち続ける。オリックスの助っ人、レアンドロ・セデーニョ内野手が「開幕ダッシュ」を決めている。10日の楽天戦(京セラドーム)では、来日初となる1試合2発を放ち、11日の同戦では2試合連続となる4号ソロ。2戦3発と自慢の長打力を披露している。
現状、チームの全4本塁打を描いており、本塁打数で12球団トップを走る。セデーニョは2022年オフに育成契約でオリックスに入団。昨季途中に支配下選手登録され、57試合に出場。打率.244、9本塁打、34打点をマークし、今季への契約を勝ち取った。
来日2年目は開幕から好調を維持し、12試合に出場して打率.342、4本塁打、9打点を記録。好調の秘訣は「マイ・コンフィデンス! 2年目の自信です」と胸を張った。
来日当初は“不安”もあった。「去年(日本に)来た時は、すごくレベルの高い場所に来たなと思っていました」。ファームで鍛錬を積み、ポストシーズンも経験したことから「今年はここでもやっていけるという自信がついてきました」と笑顔で話す。
今となっては「選手もコーチも、みんな知っているのでクラブハウス(ロッカー)に来るのが楽しみです。(野球を)楽しめている。間違いないです」と、仲間とのコミュニケーションでモチベーションを高く保つ。
守備では主に一塁を守り、指名打者で起用される日もある。一塁には昨季首位打者の頓宮、指名打者では森や杉本らと競うことになるが「自分がコントロールできることにしか集中していません。他の選手が良い結果を出すと、このチームはもっと強くなる。自分も含めて、みんなの数字が良くなることを期待しています」と心強い。助っ人の“号砲”で、浮上を目指す。
(真柴健 / Ken Mashiba)