“なりすませなかった”水原容疑者 捜査員が発見、大谷翔平との決定的な違い

ドジャース・大谷翔平(左)と水原一平元通訳【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平(左)と水原一平元通訳【写真:荒川祐史】

水原容疑者は大谷になりすまして銀行員に連絡していた

 米連邦検察当局が11日(日本時間12日)にドジャース・大谷翔平投手の通訳を務めていた水原一平容疑者を銀行詐欺容疑で訴追したと発表。翌12日(同13日)には米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が、水原容疑者が大谷になりすまして銀行員を騙したことについて、捜査員が気づいた“違和感”について報じた。

 同メディアのドジャース番、ファビアン・アルダヤ記者は「イッペイ・ミズハラ氏の宣誓供述書の要点。オオタニの(元)通訳に対する最も驚くべき主張」との見出しで掲載。記事によると、捜査員からの話として水原容疑者はセキュリティーを回避して送金するために銀行員に対して大谷になりすました。2022年2月2日(同3日)、ミズハラは口座にアクセスしようと銀行へ電話をし、賭け屋の一人に送金する“口実”として「車のローン(を返済する)」と言った。

 その日のうちにかけた電話で、彼は自身のことをオオタニと名乗り、銀行のセキュリティー質問に回答して大谷に関する私的な情報も提供し、口座にアクセスすることに成功したという。

 さらに捜査員たちが会話の録音を聞き直し、3月21日(同22日)に聞き込みを試みた際のミズハラ氏の声だと気づいた、と宣誓供述書に記述されている。彼らは「オオタニは(通訳ほどの)流暢な英語を話さないが…電話の主の英語は流暢だった」とも記した。

 その口座用に登録された電話番号が水原容疑者のものだということが銀行の記録で示され、その口座につながっている電子メールアドレスは匿名のGメールアカウントで、水原容疑者の電話から見つかったPayPalアカウントと紐づけられていた。捜査員らによるその後の聞き込みで、オオタニは別のメールアドレスを使用していることが確認された、と同メディアは伝えていた。

(Full-Count編集部)

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