水原容疑者なしでは「途方に暮れていた」 家族のために奔走…元助っ人が感謝した“献身”
2014年には61試合登板、2年間在籍したマイケル・クロッタ
ドジャースの大谷翔平投手の通訳を務めていた水原一平容疑者は、銀行詐欺などの疑いで訴追された。米スポーツ局「ESPN」は、日本ハム時代に水原容疑者にサポートを受けていた助っ人選手が感謝していることを伝えた。
2014年から2年間在籍したマイケル・クロッタ投手は「僕はイッペイなしでは完全に途方に暮れていただろうね。野球に限らず、日常生活においてもね」と話す。球場では同僚や監督、コーチらとの全ての会話において通訳を頼り、スカウティングレポートの分析やストレッチドリルなどをするにしても、通訳を介して行っていたとしている。
来日1年目は札幌市内で単身生活を送り、2年目のキャンプ後に第2子を妊娠中だった妻と息子が来日。「ミズハラは彼らが成田空港での飛行機の乗り換えに苦労するかもしれないと心配しており、彼らと会って旅行の最終日程に同行するため、札幌から東京に飛ぶという措置を取った」という。
クロッタは「僕はそのことを全く予想していなかったよ。仕事の一部というわけではなかったけど、そう言う人なんだ」と気遣いに感謝の思いを述べた。
また家族が札幌市円山動物園に行くため、水原容疑者がチケットや交通手段の手配をし、幼稚園を探すための手助けや、息子が体調を崩した際には病院へ電話して予約を取り、医師の説明を理解するために病院に同行したこともあったことを明かしている。
「人口の98%と意思の疎通が取れない状況にいると自覚するまで、当然のことだと思っていることがたくさんある。彼の存在なしでは、経験できなかったことがたくさんあった。僕が思いのままにこの文化を経験できるように、彼は間違いなく尽力してくれた」。2014年は61試合登板とフル回転した右腕だが、異国の地で生活するにあたって水原容疑者の献身が手助けしていた。
(Full-Count編集部)