5月序盤で借金11…エ軍の悲しき転落劇「見るに堪えない」 トラウト離脱できかぬ歯止め
4点ビハインドで“無謀”な本塁突入…嘆く指揮官「判断ミスをなくさないと」
■パイレーツ 4ー1 エンゼルス(日本時間7日・ピッツバーグ)
昨年まで大谷翔平投手が在籍したエンゼルスは6日(日本時間7日)の敵地パイレーツ戦に1-4で敗れ、3連敗。12勝23敗で再び単独最下位に転落した。走塁ミスが飛び出して得点機を逸するなどチグハグな試合展開に、ファンも落胆。「見るに堪えない」「まだ5月やぞ」「笑ってしまうよ」と声をあげている。
開幕3戦目から4連勝を飾り、4月3日(同4日)まで首位だったが、あっという間の“転落劇”だ。10本塁打を放つなど好スタートを切ったマイク・トラウト外野手が4月30日(同5月1日)に左膝の半月板損傷のため負傷者リスト(IL)入り。以降は1勝5敗と歯止めがかからない状況に陥っている。
この日も低迷を象徴するようなプレーがあった。4点を追う4回無死一塁でミッキー・モニアック外野手が右中間へ長打。一塁走者のノーラン・シャヌエル内野手は一気生還を狙ったが、本塁へスライディングせずにアウトになった。エンゼルスの地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」によると、ロン・ワシントン監督は「あの場面で得点するなら100%セーフにならないといけない。(三塁に留まっていれば)得点圏に走者2人を置いて、中軸を迎えることができた。判断ミスをなくさないといけない」と振り返った。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番、ジェフ・フレッチャー記者は自身のX(旧ツイッター)で「シャヌエルはスライディングすべきだったが、エリック・ヤング・シニア三塁コーチが楽観的なゴーサインを出した。4点差を追いかけるノーアウトでの場面で、際どいプレーをすべきではない」と手厳しく批判した。
SNSにはファンからも厳しい声が上がった。「今シーズン、メジャーワーストの成績を残すだろう」「才能がある選手がたくさんいるのに、これほど負けているとは」「このチームは最悪だ」「全く勝てる気がしない」「涙も枯れてきた気がする」とコメントが寄せられた。2014年を最後に遠ざかるプレーオフ。今季もその争いから早々と脱落してしまうのだろうか。