“圧倒的不利”を覆す大谷翔平の「2.6」 異質すぎる指名打者…WARの概念を変える2日間

ドジャース・大谷翔平(左)とムーキー・ベッツ【写真:ロイター、小林靖】
ドジャース・大谷翔平(左)とムーキー・ベッツ【写真:ロイター、小林靖】

大谷は勝利貢献度「WAR」でメジャー2位に浮上、わずか2日間で1.0を稼いだ

■ドジャース 6ー3 マーリンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手が、米データサイト「ベースボール・リファレンス」による勝利貢献度「WAR」で、メジャー2位に浮上した。6日(日本時間7日)に本拠地で行われたマーリンズ戦で、今季初の3戦連発となる11号2ラン。直近3試合では4発の大暴れでWARを2.6まで急上昇させ、同僚のムーキー・ベッツ内野手の3.3に迫る。

 わずか2日で1.0の大幅アップに衝撃が走っている。5日(同6日)の同戦では、今季初の1試合2本塁打を含む4打数4安打3打点で0.8上昇。一夜あけてもバットは湿らず、試合を跨いでの2打席連発。4打数2安打2打点1四球で0.2上昇した。

 今季は打者専念となる大谷は守備での加算のない分、不利な戦いを強いられている。1位のベッツは、今季から初めて守っている遊撃の守備で0.8のプラス。3位のボビー・ウィットJr.内野手(ロイヤルズ)、4位のライリー・グリーン外野手(タイガース)と守備型の選手が上位に来ている中で、大谷は明らかに異質な存在だ。

 MVP争いにも大きな影響力を持つWAR。メジャーの長い歴史の中でも、指名打者を主戦場にMVPを獲得した選手が誰ひとりとしていないことを裏付けている。大谷がまた新たな歴史の扉を開くのか、WAR争いの行方にも注目していきたい。

(Full-Count編集部)

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