大谷翔平に手荒い洗礼…ファンが掲げた「BeatLA」 打倒ド軍が作り上げた“異様な空気”
パドレスは今季ドジャースに4勝2敗と勝ち越す
■パドレス 2ー1 ドジャース(日本時間11日・サンディエゴ)
4万3000人を超えるファンの「打倒・ドジャース」の精神がサヨナラの一打につながったのかもしれない。10日(日本時間11日)、パドレスは本拠地・ドジャース戦に2-1で勝利した。大谷翔平投手には2安打を許したが、9回に新加入のルイス・アラエス内野手が劇的一打。今季、対戦成績を4勝2敗とした。
今季初のペトコパークでのドジャース戦。ロサンゼルスから車で約2時間、同じカリフォルニア州にあるライバル球団には負けられなかった。「Beat LA!(LA倒せ!)」のタオルを掲げる人や、「SD>LA」と書かれたTシャツを着用する人も。ドジャースファンも決して少なくなかったが、パドレスファンの熱気が球場を渦巻いていた。
彼らはムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン両内野手ら、ドジャースのスター選手が打席に入るたびにブーイングを浴びせた。中でも、今季から同地区に新加入の大谷に対しては特に手荒い洗礼。第1打席で空振り三振を奪うと、うなりをあげるような大歓声に包まれた。
昨オフ、ドジャースは大谷、山本由伸投手ら総額1800億円を超える超大型補強を行った。ダルビッシュは契約が決まった直後、「日本人が集まってドジャースを倒したいというのはあった」と音声配信サービス「stand.fm」で本音を漏らしていた。。前回対戦の後にも「ドジャース、ドジャースと思っていたところが、やっぱり大谷くんと対戦するところであったりとか、すごくモチベーションを感じているところなので、それが結果になっている」と明かしていた。
この日もマイケル・キング投手が7回2安打無失点11奪三振の快投。一度同点に追いつかれたが、9回1死二塁でアラエスが中前にサヨナラ打を放った。この1勝で再び貯金生活。日本中がドジャースフィーバーの中、「Beat LA」の合言葉がパドレスナインを強くしそうだ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)