“ノーノー翌日”2度目の完封劇に「今年の方がええやん」 岡田監督が上機嫌だった理由

阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】
阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】

前日の巨人戦では戸郷の前にノーヒットノーランを喫した岡田阪神

■阪神 3ー0 巨人(25日・甲子園)

 阪神は25日に行われた巨人戦(甲子園)に3-0で勝利し、ノーヒットノーランで負けた翌日の試合を完封勝利でやり返した。8安打3得点と悪夢を払拭する快勝劇に、岡田彰布監督も「今日はヒットが出る思うた」と、投打が噛み合った1戦を振り返った。

 初回に2安打を浴びせるなど、戸郷に許した“ノーノ―”の流れを断ち切った。すると、2回2死二塁の好機で木浪が右翼線へ適時二塁打を放ち先制。4回には5番に抜擢した渡邊が今季1号ソロ、5回にも2死二塁から森下が左前適時打を放ちリードを広げた。

 投げても先発のビーズリーが6回3安打無失点の好投。後を受けたリリーフ陣もスコアボードに「0」を並べる好救援でリベンジに成功した。嫌な流れを1日で断ち切った岡田監督は「そらまだ点取られてないもん。すごいやん、そんなん」と、2軍から40イニング連続無失点の右腕を称えた。

 本塁打あり、手堅く送って好機で適時打が飛び出すなど、打線の繋がりも感じ取れた。それでも指揮官は「奮起まではいかんなぁ。明日もう1試合やな。もう1回、明日、点取ったら奮起って言えるな」と、満足することはなかった。

 前夜は岡田監督にとって第1次政権の2006年9月16日・中日の山本昌にノーヒットノーランを喫して以来、2度目の屈辱だった。だが、前回の翌日は2-0の完封勝利でやり返し、そこから破竹の9連勝だった。報道陣から“吉兆スコア”を問われると「そら、覚えてない。あっそう。何点取ったん?」と逆質問。2点だったことを伝えられると「ほな、今年の方がええやん(笑)」と、上機嫌で会見場を後にしていた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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