大谷翔平「恋しいといえば恋しい」 暴風雨でも屋外で“いつも通り”…二刀流への思い
敵地・メッツ戦前に明かしたリハビリ状況…球速は約129キロ
■メッツ ー ドジャース(日本時間28日・ニューヨーク)
2度の手術を経ても投手への情熱は消えていない。ドジャース・大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地・メッツ戦の前に取材に応じ二刀流への思いを明かした。「恋しいといえば、恋しいです」。素直な心境を語った。
悪天候で試合中止が決まったこの日、大谷は暴風雨の中、屋根付きブルペンで15分程度キャッチボールを行った。感覚を確かめるように1球、1球。たとえ悪天候でスケジュールが変わっても、自らのペースは崩さなかった。
昨年9月に右肘を手術。2度目の手術ということもあり、「どういうスケジュールで進んでいくっていうのもわかっているので。あまりこう焦ることはなく」と無理はしない。回復状況を見ながら強度を強めていっている。現在の球速は80マイル(約128.7キロ)程まで戻ってきた。
打者専念の今季は、ここまで打率.336、13本塁打、35打点、13盗塁、OPS1.024。歴代のシーズンでも最高のスタートを切っているが、それでも投手復帰への思いは変わらない。「ピッチングの日はやっぱり独特の緊張感、先発投手はみんな特にそうだと思いますけど。それは恋しいといえば、恋しい」。打者として好結果を残して寝られない日はないが、好投した夜は寝付けない日があるという。
ただ、リスクを踏まえて無理はしない。「ある程度、割り切ってというか。あとはパフォーマンスを下げないよう。そこだけは注意して」と慎重にリハビリを進める。デーブ・ロバーツ監督も今季の登板はさせないことを明言している。「ひとつひとつのステップを踏んでいく時期なので。あんまり焦ることなく」。来年、来る日に備え、準備を進めている。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)