FA加入も…打率.223と不振で交流戦へ OB糸井氏「まだまだ打率3割行ける」

オリックス・西川龍馬【写真:小池義弘】
オリックス・西川龍馬【写真:小池義弘】

糸井氏が語るオリックスのキーマン

 パーソル パ・リーグTVは5月28日からの「日本生命セ・パ交流戦2024」に向けて、「レジェンドOB 日本生命セ・パ交流戦 超分析」と題した動画を投稿。オリックス編のOBとして登場したのは、2013年から2016年まで在籍した糸井嘉男氏だ。

 糸井氏は交流戦の通算打率.305と得意としていた。当時を振り返ると「やっぱり燃えるものがありましたよ。セ・リーグファンの前で僕らをアピールしたいという気持ちが強かった。今のパ・リーグの選手も同じ気持ちを持っているんじゃないかな」と、特別な思いを持って交流戦に臨んでいたという。

 46試合を終えて19勝25敗2分の勝率.432、3位と「6」ゲーム差の4位につけているオリックス。チーム打率2.44のリーグ2位、チーム防御率2.84でリーグ4位の好成績も、うまく投打がかみ合わず、リーグ4連覇へ苦しい立ち上がりとなっている。28日から始まる「日本生命セ・パ交流戦2024」でAクラスとの差を少しでも縮めたいところだ。

 チーム状況については、「やっぱり野手じゃないですか。2軍に頓宮裕真、杉本裕太郎、T-岡田も居ますし、1軍では森友哉、西川龍馬がここまで本調子ではない。そういったところで苦戦が強いられている」と語る。

 昨季首位打者に輝いた頓宮裕真捕手は、今季30試合で打率.192の成績。杉本裕太郎外野手も打率1割台、T-岡田外野手は開幕スタメンを勝ち取るも安打が出ず、3選手とも1軍登録を抹消された。森友哉捕手、西川龍馬外野手は1軍で出場を続けているが、打撃不振に苦しんでいる。

キーマンは「山下&西川」

 糸井氏が交流戦のキーマンとして挙げたのは、山下舜平大投手と西川。山下は昨季、プロ初登板で開幕投手を務めると、16試合で9勝3敗、95回を投げて防御率1.61の好成績をマークしてブレーク。しかし4年目の今季は、開幕から3試合を投げて0勝2敗、防御率6.43と振るわず。4月20日に1軍登録を抹消された。以降は2軍で3試合に登板して14.2回を投げ、防御率1.23と順調に調整を重ねている。

 一方の西川については、「彼のバッティング技術を近くで見ましたけど、技術が高い。あと100試合くらい残ってますから、まだまだ打率3割も行けると思います」と話す。現在45試合で175打数39安打、打率.223と苦しんでいるが、昨季セ・リーグ2位の打率を記録するなど、プロ9年での通算打率.295と実績は確かだ。

「西川選手は昨季までセ投手と対戦していて、データも頭に入っているのでやりやすいと思います。僕もセ・リーグ移籍1年目は、画面上で相手投手のデータがあっても、バッターボックスで体感したという部分が薄いので苦労した」

 リーグ3連覇を果たした2021年から2023年の3シーズンは、交流戦通算31勝22敗1分と勝ち越している。得意の交流戦でどのような戦いを見せるか。

(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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