大谷翔平、自己最高「59」「38.8」の衝撃 見えた課題克服…リーグ2冠支える“好循環”

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

大谷翔平の三振する割合は過去6年でもっとも少ない

 ドジャース・大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地・ロッキーズ戦に出場し3打数無安打1四球。大谷はここまで58試合に出場して打率.322、14本塁打、38打点、OPS.988と好成績を残している。その背景には、三振する割合(K%)の良化が起因していると考えられる。

 4月の段階では得点圏での数字が低いことを指摘され、デーブ・ロバーツ監督も「ストライクゾーンをコントールしないといけない」と指摘した時期もあった。しかし、MLB公式サイトのデータサイト「ベースボール・サバント」によれば、同日時点で大谷の三振する割合(K%)は今シーズン自己最良の19.8%。過去1度も20%を下回ったシーズンはなく、MLB平均の22.2%よりもいい数字となっている。

 この数字に連動するかのように今シーズンのスイートスポット率(打球角度が8度~32度の割合)「38.8%」は過去6年を比べると自己最高で、MLB平均(33.1%)を上回っている。さらにハードヒット率「59%」も自己最高で、こちらもMLB平均(36.4%)の遥か上だ。大谷のハードヒット率はMLB上位3位の数値となっている。

 三振をする前の仕留めるべき球をしっかり捉えられる割合が増えたことで、三振が減り、強い打球を飛ばす割合が増えていると推測できる。ちなみに、大谷の今シーズンの平均打球初速は自己最速の94.7マイル(約152.4キロ)。これはメジャー全体で4位で、MLBの平均は88.5マイル(約142.4キロ)。長打(33)、塁打(137)のリーグ2冠という数字を裏付けるデータとなっている。

(Full-Count編集部)

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