2169億円補強もド軍「最大の失望」 ベッツ転向も視野に…米メディアが指摘する“課題”
「ジ・アスレチック」がブルージェイズの有望遊撃手のトレード獲得案を紹介
ドジャースは3日(日本時間4日)時点で38勝23敗。2位のパドレスに7ゲーム差をつけてナ・リーグ西地区首位を独走している。そのなかで課題ともされる二塁手について、米メディアはブルージェイズのボー・ビシェット内野手のトレード補強について論じている。
5月23日(日本時間24日)に米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボウデン記者がドジャースのギャビン・ラックス内野手、ダルトン・ラッシング捕手、ペイトン・マーティン投手とのトレードでのビシェット獲得案を紹介。これに対して地元メディア「ドジャース・ネーション」が言及した。
ノア・カムラス記者が「ドジャースはボー・ビシェットを獲得するためにこのトレードを検討すべきか?」とタイトルをつけ、「ドジャースの下位打線は、チームにとっての最大の失望であり、シーズン後半までにこの問題に対処する必要がある」と展開している。
記事ではドジャースとしては、プラトーン(併用)プレーヤーや、縁の下の力持ち的な選手を加えることを検討するかもしれない。あるいは、ワールドシリーズを目指すチームに大きなインパクトを与えるオールスター選手を追い求めるかもしれないと伝えた。
さらに同メディアのダグ・マッケイン記者が「ジ・アスレチック」のトレード案について「ビシェットを獲得してベッツを二塁に戻すことができ、加えて、ビシェットと長期の契約延長できれは、このトレード案は、全く頭を悩ます必要がないことだ」と語っていたことを紹介した。
トレード案の対象はド軍有望3選手…プロスペクトも
捕手のラッシングはドジャースで1位のプロスペクトで、マーティンは9位。しかし、ドジャースは今オフ、ウィル・スミス捕手と10年1億4000万ドル(約219億円)の契約延長を結んだため、ポジションを変えない限り、ラッシングがロサンゼルスでプレーすることはないだろうとカムラス記者は指摘する。マーティンに関しては、ドジャース傘下数多くいる有望な投手の1人。まだ20歳で、1Aにいる。
このトレードで最大の疑問符はラックスだろう。マッケイン記者が指摘するように、このトレードが実現するには、まずドジャースが元トッププロスペクトのラックスにふん切りをつける必要がある。そして、ブルージェイズが、ラックスのポテンシャル可能性に興味を持つ必要があるだろう。
ビシェットはまだ26歳で、来季までチームのコントロール下にある。マッケイン記者が言うように、ドジャースがビシェットのトレードを考えるのは、遊撃手としての長期的な解決策と見なした場合だけだろう。もしそうなら、タイラー・グラスノー投手をトレードで獲得し、オフにすぐに5年の契約延長をした時と同じように、トレード獲得と延長契約が結ぶ可能性が高いだろう、と私見を述べた。
ビシェットは2019年にメジャーデビュー。2021年から昨年まで191、189、175安打をマークしたヒットメーカーで、2021年と2023年にはオールスターに出場。今季は56試合の出場で打率.236、4本塁打25打点を記録している。ビシェットを獲得し、ベッツを二塁に回すことになるのか、このオフに14億ドル(約2169億円)ともされる補強を敢行したドジャースが更なる手を打つのか。今後の動向が注目される。
(Full-Count編集部)