“おまけの男”が覚醒…無名28歳がジャッジ級「1.063」 指揮官も「マグレではない」
ガーディアンズのフライは45試合で打率.336、8本塁打、OPS1.063の好成績
ガーディアンズのデビッド・フライ外野手が、ファンを驚かせてる。無名だった28歳は、今季ここまで45試合に出場して打率.336、8本塁打、OPS1.063。規定打席にはわずかに届いていないが、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手とほぼ変わらぬ成績を残している。何が突然の覚醒をもたらしたのだろうか。
2018年ドラフト7巡目でブルワーズ入りしたが、2022年3月にトレードのPTBNL(後日発表選手)としてガーディアンズに移籍した。リストの中から後日に指名されるのが一般的で、言い換えるとトレードの“おまけ”という扱いだ。
その後は、昨季メジャー昇格を果たしたが、58試合に出場して打率.238、4本塁打、OPS.735。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」も「ガーディアンズを追っているか、彼の大学時代を知っているか、ブルワーズのフロントで働いていない限り、フライのことをよく知らないだろう」と指摘するほど。
年俸74万1000ドル(約1億1600万円)ながら、規定打席到達と仮定すれば、OPS1.063はジャッジに次ぐメジャー2位。同記事によると、「シーズン序盤、フライはあることに気が付いた。自分がよく知っている打者(自分自身)を完璧に解析してみたらいいのではないかと。自分を解析することにした」という。
すると、フライ本人は「ふーん。自分は高めの速球が得意のようだから、それを打てばいいじゃん」と自身を持ったといい、その後の活躍は予想を遥かに超える。ハードヒット率が上昇し、三振率も減少。スティーブン・ボート監督も、「デビッドが今やっていることはマグレではない」と太鼓判を押している。
(Full-Count編集部)