大谷翔平の特大20号に指揮官も愕然「言葉が出てこない」 5点差逆転勝利を演出

20号本塁打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
20号本塁打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

ロバーツ監督「あんなの見たことがない。言葉が出てこないよ」

■ドジャース 11ー9 ロッキーズ(日本時間19日・デンバー)

 ドジャースの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地のロッキーズ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、6回に特大の20号ソロを放った。4年連続20号到達は日本選手初めてで、通算5度の20号は松井秀喜に並んで日本選手最多。チームは5点差を大逆転勝利。試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷の特大弾のコメントを求められたが、うまく称賛できなかった。

 指揮官を愕然とさせた一発は、2-7で迎えた6回先頭だった。左腕ゴンバーの内角スライダーを振り抜き、バックスクリーンの森へ。飛距離476フィート(約145.1メートル)は今季自己最長、MLB最長の特大アーチだった。「オオタニのホームランをどう思いますか?」。シンプルな質問だったが、ロバーツ監督は言葉をうまく見つけられなかった。

「あんなの見たことがない。数日前に右中間のホームランを打った時に同じことを言ったけど、これも見たことない。言葉が出てこないよ」

 愕然とする指揮官を落ち着かせようと、地元局スポーツネットLAのレポーター、キルステン・ワトソンさんから「476フィートです」とつないだが、今度は笑い出してしまった。「ああ。違うよね」。百戦錬磨の指揮官は相槌を打つのが精一杯だった。

 代打・ヘイワードの満塁弾で1点差に迫った9回1死では、逆らわずに左前打で出塁。テオスカー・ヘルナンデスの逆転3ランを演出した。ドジャースが5点以上リードされた試合で逆転勝ちしたのは1929年6月25日のニューヨーク・ジャイアンツ戦以来95年ぶりだった。

 ロバーツ監督は「ジェイソンは準備ができていた。ショウヘイも打ちまくっている。そしてテオも本塁打。これ以上ないほど興奮している。(チームの雰囲気が変わったのは)ヘイワードの満塁弾だと思う。とにかくショウヘイを打席に立たせたかった」と、打者陣の思いを代弁した。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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