進化する阪神21歳、“チーム4冠”の躍動 不振の打線を灯す光「もう外せないでしょ」
阪神・前川は150打席以上の打者で打率、出塁率、長打率、OPSでチーム1位
■阪神 8ー1 中日(27日・甲子園)
阪神は27日の中日戦(甲子園)に8-1で快勝した。高卒3年目の前川右京外野手は2本の適時二塁打を放って勝利に貢献。打線の状態がなかなか上がらない今季、150打席以上の野手では打率などでチーム1位の数字を残す21歳にファンも歓喜。「凄くなってきた」「欠かせない選手になりつつある」と声をあげている。
前川は「5番・左翼」で出場。1点リードの7回に齋藤から右翼線へ適時二塁打、5点リードの8回には田島から中越え2点二塁打を放ち、勝利に貢献した。智弁学園高から2021年ドラフト4位で入団した21歳は、1軍デビューした昨年に33試合で打率.255をマーク。大器の片鱗を見せた。
今季は27日時点で打率.279(140打数39安打)、2本塁打21打点をマーク。左翼の定位置を掴もうとしている。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp//a>)のデータでも、活躍ぶりが分かる。
150打席以上の打者の中で、打率.279、出塁率.361、長打率.386、OPS.746はチーム1位。打撃での得点貢献を平均基準で指数化した指標「wRC+」141もチームで最も高い。今季の阪神はリーグワーストのチーム打率.220。71試合で199得点(1試合平均2.8点)と打撃不振が深刻だ。
その中にあって台頭する21歳。ファンの期待も自然と高まる。SNSには「構えた姿がサムライ」「もう外せないでしょ」「頼りになる」「一番期待感ある」「阪神の救世主ですわ」「成長してる」とコメントが寄せられている。若虎の打棒に注目が集まる。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。