打たない“大谷翔平”が登場…? 負傷で緊急交代、投手が打席に入るも呆然の3球

マリナーズのルイス・カスティーヨ【写真:Getty Images】
マリナーズのルイス・カスティーヨ【写真:Getty Images】

マリナーズのカスティーヨが打席に入る“珍事”

 まさかの光景が待っていた。マリナーズのルイス・カスティーヨ投手は6月30日(日本時間7月1日)の敵地・ツインズ戦に先発登板。スタメン捕手のキャル・ラリー捕手が負傷交代した際に指名打者を解除となったため、4回無死二塁の場面で打席に入った。

 普段は指名打者制のため、投手陣が打席に入る光景はあまり見られない。米メディア「トーキン・ベースボール」では「これだけ対抗意識のない打席は今後決してお目にかかれそうにない」と題して、右打席に入ってボールを見逃すカスティーヨを紹介している。

 さらに、MLB公式サイトのマリナーズ番記者ダニエル・クレイマー記者は「マリナーズのPR担当アレックス・メイヤーによる、ルイス・カスティーヨの打席トリビア」としてデータを公開。マリナーズの投手が打席に立ったのは2001年9月5日(同6日)のクリス・フレクセン投手以来。T-モバイルパークで投手が打席に立ったのは2014年9月12日(同13日)、アスレチックスのジェイソン・ハメル以来だという。

 マリナーズ地元メディア「My Northwest」も「カスティーヨが珍しく打席に立った」と報じている。「マリナーズのPRによれば、ホームでDH制の下で行われた試合でマリナーズの投手が打席に立ったのはチーム史上わずか3人目とのこと」と言及すると「カスティーヨはど真ん中の直球を3球連続で見送り三振。カスティーヨが打席に立ったのはまだナ・リーグではDH制が採用されていなかったレッズ時代の2021年以来だった」と紹介した。

 さらには、レッズでの4シーズンでは199打数で打率.111、二塁打4本を放っていたという成績まで持ち出したのだった。同メディアでは「スコット・サービス監督はカスティーヨの投手としての価値を考え、打席で怪我をするリスクを冒してほしくなかったと認めた」としている。“二刀流”大谷翔平の凄みを感じるシーンだったに違いない。

【実際の様子】野手の緊急交代で投手が打席へ まさかの光景に…呆然と見送る3球

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