何故トレードで育成を獲得? 異例加入の舞台裏…鷹GMの持論「多くなってくれれば」
野村大樹を放出して齊藤大将を獲得「十分にあり得る現状」
西武からソフトバンクにトレードされた齊藤大将投手が6日、みずほPayPayドームで入団会見を行った。野村大樹内野手が西武に移籍。シーズン中の支配下選手と育成選手のトレードは史上初めてとなった。同席した三笠杉彦GMが意図を語った。
齊藤は神奈川・桐蔭学園高、明大を経て2017年ドラフト1位で西武に入団。2021年5月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフから育成契約選手として再出発していた。「元々はドラフト1位で入られた。以前から注目をしていた選手。プロスカウトもしっかりチェックしていた。7月の補強期限の中で、選手層と我々の今後の編成を総合的に考えた」と評価していた。
シーズン中の育成選手と支配下選手のトレードは史上初。しかし、三笠GMは「普通に純粋な評価としては十分にあり得る現状」とコメント。「逆にうちの育成選手ももっと見てほしいと言ったら変だけど、ほかの球団なら支配下の力があるけど、うちだと(支配下に)上げられないという選手が例えばそうやって育成としてトレードで出てもらって上がってくれれば」と持論を述べ、球界全体の活性化にも期待した。
ソフトバンクは12球団最多の54人の育成選手が在籍している。現在の支配下枠は65で70枠まで残りは5枠。齊藤は昨年、ファームで40試合に救援登板し、3勝4敗、防御率2.70。今季もここまでリリーフとしてファームで12試合に登板して1勝、防御率3.00と安定した成績を残している。三笠GMも「終盤を見越して1軍の戦力になり得る人というのを、当然(7月までの)ここの期限で上げとかないといけないというのが1つ」と期待していた。
(Full-Count編集部)