新庄監督が大絶賛した「1億円の足」 逆転劇呼んだ激走は「助けられますね」
「五十幡君に代えていなかったら…ヒヤ―っとした」
■日本ハム 6ー1 西武(10日・ベルーナドーム)
日本ハムは10日、ベルーナドームで行われた西武戦に6-1で勝利した。1点を追う7回に代走で出場した五十幡亮汰外野手が、自慢の俊足を活かして同点のホームイン。終盤の逆転劇につなげ、新庄剛志監督も「こうやって勝利を持ってきてくれる、1億円の(価値のある)足」と大絶賛だった。
0-1の7回に先頭のレイエスが内野安打で出塁すると、代走・五十幡が送られた。警戒される中、続く田宮の打席で二盗を決め、犠打で三塁へ進む。そして代打・郡司の中飛で同点のホームを踏んだ。
2連勝を飾った試合後、新庄監督はまず「五十幡君に代えてなかったら……ヒヤーっとした。よく走ってくれたね」と25歳の働きを称えた。さらに「俺だったら『もう嫌だ』っていう。サイン無視する。それくらいプレッシャーですよ。アウトになったらグダグダ、ああだこうだ言われるし。大変な役目ですよね」。大事な場面で送り出す“切り札”に、賛辞は止まらなかった。
この1点で流れをつかみ、8回にマルティネスが決勝の9号3ランを放って2連勝。「昨日清宮君が打って、今日グワチョ(マルティネス)が打って、日替わりでヒーローが変わっていけばいい流れができていくと思う。本当に昨日の試合で流れが向いてきた」と確かな手応えを感じ取っていた。
(町田利衣 / Rie Machida)