vs大谷翔平は「リスクが常に付きまとう」 前田健太が明かす凄み…3年前と“不変の恐怖”
前田健太「『シングルに抑えて次の打者で抑えればいいや』という投手もいると思う」
【MLB】タイガース 4ー3 ドジャース(日本時間15日・デトロイト)
ドジャース・大谷翔平投手は14日(日本時間15日)の敵地・タイガース戦で2試合連続のマルチ安打をマークし、前半戦の全日程を終了した。移籍1年目の今季は94試合出場して打率.316、29本塁打、69打点、OPS1.035。3冠王を狙える好成績でターンしたが、実際に投げている投手はどう見ているのか。この日、直接対戦した前田健太投手が赤裸々に語ってくれた。
前田vs大谷は3-1で迎えた5回2死だった。2球目のスプリットで空振りを誘い、2ボール1ストライクから再びスプリットを選択。しかし、勝負球は落ち切らずに痛烈な遊撃内野安打とされた。「あそこでボールを投げていたら3ボール。四球は嫌なので。あのヒットは勝負した結果。仕方ないです。(スプリットの)落ちが悪かったですね」。悔しそうだったが、どこか吹っ切れた表情だった。
2021年7月22日以来3年ぶりの対決だった。2021年、大谷はリーグ3位の46本塁打を放って初のMVPに。3年が経った今季はリーグ最多29本塁打のパワーに加え、打率.316とアベレージも加わった。対峙する投手としては、どんな心境で投げているのか。
「前回対戦した時もめちゃくちゃ打っていた時だったので。正直、良さは変わらないです。良さは変わらないというか、高いレベルで居続けているので。正直、投げるコースも少ないですし、投げミスしちゃいけないプレッシャーも感じます」
「ここ数年は変わらないんじゃないですか? いい意味で変わらない。(痛打の)リスクは常に付きまとうというか。投手からすれば『シングルOK』で投げている投手もたくさんいると思う。僕はできれば三振を取りたかったですけど。『シングルに抑えて次の打者で抑えればいいや』という投手もいると思う。それぐらいの選手だと思います」
29本塁打、長打率.635、OPS1.035、75得点の4部門でリーグトップだ。シーズン換算では48本塁打、116打点、38盗塁ペースとなった。日本人初のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)はもちろん、日本人初の50本塁打、40本塁打&40盗塁とさまざまな快記録が期待できる。対戦する投手にとっては、「恐怖」でしかなさそうだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)