球宴男が憧れる大谷翔平と“もう1人の日本人” 会ったら「緊張してしまうと思う」
ア・リーグ打率トップのクワン、侍ジャパンからオファーがあれば「迷わず参加する」
ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手が15日(日本時間16日)、グローブライフフィールドでのオールスター戦を前に取材に応じた。日系3世の26歳は、日本代表への憧れや、“2人の日本人”の才能について考えを明かした。
今季は規定打席には到達していなかったものの、6月中旬には4割近くまで打率を上げた。7月には規定打席に再到達し、.352でリーグトップに立っている。「一番はオフシーズンに、より力強いスイングをするために、(スイングを)再構築したことかな。それがとても役立っている。(要因は)スイングとマインドセットかな」と分析する。
26歳のクワンは母方の祖父母が山形出身。イチローに憧れを持ち、幼少期は夏休みに山形へ何度も訪れていた。2019年1月に訪れた際には、温泉や宴会を楽しんだという。「絆を深めることができたよ。家族について近況を報告し合うことができたことが、一番の思い出かな」。
2023年のWBC前には野球日本代表「侍ジャパン」の関係者が接触したが、代表入り資格を満たせず実現しなかった。「もちろん。参加することができたら、迷うことは一切ないよ」。いまだに代表入りへ意思はある。
日本代表に選ばれれば、同じメジャーリーグで活躍する大谷翔平投手(ドジャース)とチームメートになる可能性が高い。「投球と打撃は違うスポーツと言ってもいいくらい異なる。彼は両方できる。今年は打撃に集中しているけど、彼の活躍はアンビリーバブルだ。他の選手がやるのは、想像がつかないよ」と首をすくめる。
同じ安打製造機として憧れの存在だったイチローについては「私は左打者だから、共通点はあると思う。でも、私が彼みたいに打てると思ったことはないし、真似をしたこともないよ」と謙遜。「緊張してしまうと思うよ。彼がずっと活躍してくれたことに、(ファンとして)ありがとうと言いたい。彼は私にとって素晴らしいお手本だったんだ」と感謝を口にした。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)