DeNA関根大気、福祉事業に挑戦 現役選手が超異例の“二刀流”…メキシコ体験キッカケ

DeNA・関根大気【写真:矢口亨】
DeNA・関根大気【写真:矢口亨】

今秋、横浜市内に児童発達支援・放課後等デイサービス「グローブ」開所へ

 DeNAの関根大気外野手が、今秋から横浜市磯子区内に児童発達支援・放課後等デイサービス「グローブ」を開所する。現役選手ながら運営責任者という超異例の“二刀流”へ「子どもたちには多くの経験をしてもらい、その経験を通して未来の可能性を広げてほしい」と思いを明かした。

 2013年ドラフト5位で入団した関根にとって、転機ともいえるのが2019年オフに参加したメキシコでのウインターリーグだった。全身で喜びを表し、野球を楽しむチームメートの姿に「1人の人間として大きく成長できた。どんな経験も自分の力となり、経験が未来を照らす方になり、希望の光になることに気付きました」と大きな影響を受けた。

 その思いを胸に、福祉事業をスタートさせる。無限の可能性を秘めた子どもたちには、多くの経験から可能性を広げ、成長するキッカケを提供することを目指す。「発達段階や特性に合わせ、個性に寄り添った細やかな支援とサポートをしていく先には、僕がメキシコで味わった“大切なモノ”と似たような体験が詰めると信じています」と先を見据えた。

 プロ11年目の29歳。現役選手ながら挑む福祉事業も道には、さまざまな声があることも覚悟している。それでも「僕はまだまだプロ野球選手としての道の途中。いろいろな体験を通して学んでいく子どもたちからも、より多くのことを学ばせてもらえると思っています」。いずれの道にも通じる強い思いが、関根を突き動かしている。

(町田利衣 / Rie Machida)

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