直近15戦12敗…大谷翔平も獲れず ド軍に勝てぬ“西の名門”、名将が漏らした本音
昨季からドジャース相手に15戦13敗のジャイアンツ
【MLB】ドジャース 5ー2 ジャイアンツ(日本時間24日・ロサンゼルス)
“ライバル”は今や昔か――。ジャイアンツが苦しんでいる。ここまで48勝54敗で地区4位。2021年に107勝をあげ地区優勝を果たしたが、プレーオフでドジャースに敗退し、以降は苦しい戦いを強いられている。中でもライバルとみなされているドジャースには負け続き。昨季から直近の対戦成績は15戦12敗だ。
「フラストレーションが溜まる。もっと早い回に相手にダメージを与えなくてはいけない」
昨季までパドレスを指揮し、通算1565勝、3度の最優秀監督賞を受賞している名将、ボブ・メルビン監督から溜息が漏れた。ドジャース・大谷翔平投手に2度の適時打を許すなど、ドジャースペースで試合が進んだ。最終9回にはべシアを打ち込み1点を返したが、反撃もそこまで。2連敗となった。
同じカリフォルニア州に本拠地をおき、ワールドシリーズ制覇はジャイアンツが8回、ドジャースが7回。ライバルとして鎬を削ってきた。オラクルパークのドジャース戦では「Beat LA!」の大合唱が鳴り響く、一方で2022年オフのFA市場ではアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の獲得を逃し、昨オフは大谷、山本由伸投手の両獲りをドジャースに許した。
ジャイアンツもブレイク・スネル投手、李政厚(イ・ジョンフ)外野手らを補強したが、スネルはここまで未勝利、李政厚も左肩手術で今季絶望。悉くうまく行っていない。
この日も“欲しかった”大谷に2本の適時打を許した。3三振を奪っただけに「ストライクを何個か奪って、欲をかいてしまった」と指揮官は肩を落としていた。レギュラーシーズンのドジャース戦は残り2試合。タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショー両投手の先発が予想されているが、“ライバル”の座を守るためにも一矢報いたいところだ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)