指揮官の心無い言葉に選手激怒 借金57…泥沼球団の惨状「間違いなく崩壊している」

ホワイトソックスのペドロ・グリフォル監督【写真:Getty Images】
ホワイトソックスのペドロ・グリフォル監督【写真:Getty Images】

Wソックスは借金57で最下位…監督の心無い言葉に選手が激怒したという

 ホワイトソックスが泥沼に喘いでいる。7月31日(日本時間8月1日)時点で今季成績は27勝84敗。借金は57に及ぶ。勝率.243で、地区首位のガーディアンズとは40ゲーム差だ。チームには不協和音が生じ、指揮官に対して選手が反発。チームは「間違いなく崩壊しています」と米メディアは伝えている。

 イリノイ州のポッドキャスト番組「670 The Score」で、ホワイトソックスの惨状が暴露された。同番組のコメンテーターを務めるマット・スピーゲル氏によると、ペドロ・グリフォル監督はオールスター後、選手に対して「球界最悪のチームかもしれない。もし、(歴代)最低勝率で(シーズンが終了して)最低のチームになれば、お前らはその一員として覚えられる。お前たち選手が、球界最低のチームにした責任を負うんだ」と発言したという。モチベーションを上げるための言葉だったそうだが、逆に反発する選手も出た。

 スピーゲル氏は「ベテランの何人かはペドロ(グリフォル監督)の責任をなすりつけた言い方に激怒したそうです。『私たちに厳しすぎる』と、抗議した選手もいたそうです」と続けた。

 同番組のプロデューサーを務めるシェーン・リオーダン氏も同調。「クラブハウスにいたある人物に聞いたところ『なんでこの話を知っているのか? 全て事実だ。本当にタフだ。ペドロ(グリフォル監督)はとてもいい人だが、この仕事には向いていない』と、返答がきました。ホワイトソックスのクラブハウスは間違いなく崩壊しています。間違いないです」と語った。

 3度のワールドシリーズ制覇を誇るホワイトソックスだが、昨年は61勝101敗で地区4位。昨年途中までホワイトソックスに在籍したキーナン・ミドルトン投手(カージナルス)は試合中に居眠りする選手や練習をサボる選手がいること、罰則が設けられていないことなどを暴露して話題を呼んだ。昨年に輪をかけて低迷するチームは更に軋轢が生まれ、“崩壊状態”に陥っているようだ。

 ファンもチームの現状に幻滅。「将来誰もこんなチームなんて覚えていないだろう」「なんて酷いことを言ったんだ」「発言は撤回できない。解任されるべきだ」「残念ながらペドロはMLBの監督を務める器ではない」「球団全体が混乱に陥っている」「3か月前に解任されるべきだった」「クラブハウスにいるべきではないのは監督だ」「チーム、コーチ、監督の全員がMLB最低だ」「いや、既に球界最低のチームだ」「ただでさえ笑われるほど恥ずかしいチームなのに、余計にチームを悪くしている」とSNSには辛辣なコメントが相次いでいる。

 MLB歴代勝率最低のチームは1899年のクリーブランド・スパイダーズで、勝率.130(20勝134敗)。今後全敗してもこの記録を下回ることはないが、今季はどんな成績で終わるだろうか。

(Full-Count編集部)

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